産後の疲れのせい?
出産後から続く夜間授乳で寝不足が続いていた私。子どもが8カ月を迎えたころから、なんとなく体のだるい日が続くようになりました。
子どもと散歩から帰ってくるとぐったりすることも。疲れがたまっているな……と思いながらも、夜間授乳が終わるまでは寝不足が解消するわけでもないので、特に気にせず過ごしていました。
ある日、子どもの昼食準備のために立ち上がろうとしたとき、目の前がチカチカして血の気がサーッと引くのがわかり、足に力が入らなくなりました。
一瞬目の前が真っ暗になって、気付くとその場に座り込んでいました。「貧血かな? 母乳に栄養をとられて体の栄養が足りてないのかな?」と思った私は、しっかりと食べることを心がけるように。
鉄分が多めだと言われる食材を中心にした小鉢を1品増やし、ご飯やおかずも多めにとるようにしていきました。
子どもを抱っこするだけで息切れするように
食事の量を増やし、栄養をとることを意識しているにもかかわらず、貧血の症状は治まりません。そればかりか息苦しさも感じるようになっていきました。呼吸が浅く、全身に酸素が行き渡っていない感覚で何度も深呼吸をするように。子どもを抱っこするだけで息切れします。
息苦しさを感じるようになってからの数日間、いつものように頑張って公園や児童館へ連れて行きました。子どもが遊び疲れて寝るまで外で過ごし、自分は家に帰って少し休んでから動くなど、工夫しながら様子を見ていました。
しかし、だんだん外に出るのがしんどくなってきて、家で過ごすことが増えていきました。少し動くだけで息切れしたり立ちくらみを起こしたりするので、ソファで横になりながら子どもの相手をするように。
会話中や食事中にたびたび深呼吸をして酸素を取り入れようとする姿を見て、何か病気かもしれないからと夫に病院を受診することをすすめられました。貧血だと思っていた私は、かかりつけの内科を受診することにしました。
検査をしてもらった結果は
先生に立ちくらみがひどいことや息苦しさを感じていることを話しました。そこで血液検査や血中酸素濃度の測定をしてくれましたが、貧血ではなさそうとのこと。
血中酸素も十分なのに息苦しいと訴える私に先生は首をかしげ、念のためにレントゲンを撮ることになったのです。 レントゲン写真を見た先生は、「特に異常はないのですが、腹部が膨らんでいます。おそらく、便秘ですね……」と言いました。
貧血だと思い込んでいた私は、便秘と言われびっくり! どうやら便秘で膨らんだ腹部が他の臓器を圧迫していることが、息苦しさの原因になっていたようでした。
「便秘薬を処方するので、飲んでみて体調に変化がなければまた来てくださいね。体のだるさや血の気が引く感覚は、やはり産後の疲れがたまっているのでしょう。しっかりとまとまった睡眠を取れば落ち着きますよ」とのことでした。
元々ひどい便秘症だった私。最後の排便がいつだったか思い出せないこともしばしばあります。おなかが苦しいと思うことは日常的にありましたが、息苦しさを感じるまでの経験はなく、不調の原因が便秘とは考えもしなかったのです。
夫に話すと、「息切れの原因が病気じゃなくて本当によかった! 便秘をどうにかしないとね」とホッとした様子。貧血の症状についてはまとまった睡眠が必要だと話すと、子どもの夜間対応を任せきりにしていたことを謝ってくれました。
それからの夫は、仕事から早く帰った日は寝かしつけを変わってくれ、週末になると子どもを連れて公園や買い物へ行き、私が少しでも寝られるよう昼寝の時間を作ってくれるように。
まとまった睡眠が取れるわけではないので、貧血の症状が治まることはありませんでした。ですがひとりでゆっくり昼寝する時間ができたおかげで、体も気持ちもラクになりました。
処方された便秘薬を飲んで便秘が解消しからは息切れもなくなり、公園や買い物を楽しめるまでに体調も回復していきました。
まとめ
幼いころから便秘だったため解消しようという意識が薄く、食生活や体質改善をしてこなかったことを反省。もともと育児に協力的だった夫も、夜間授乳だけは代わってあげられないので睡眠不足だけはどうすることもできないと思っていたようです。
しかし、ちょっと工夫して手助けをするだけで私の気持ちが軽くなり、体もラクになることがわかってからは、今まで以上に育児に協力的になり率先して動いてくれるようになりました。 少しの不調でも自己判断せず、大きな症状が出る前に病院へ行き、適切な治療を受けることが大切なのだと痛感した出来事でした。
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※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
イラスト/マメ美
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著者:木村ゆき
アラフォーで授かった娘と夫の3人暮らし。娘の寝顔を見ながら幸せを噛みしめながら寝るのが楽しみなのに、今では私が先に寝落ちする日々…今1番欲しいものは体力!