スマホの設定で文字を大きくする
スマホの重量を減らして荷物を軽くしようと、小さめのスマホを購入していた私。しかし、スマホが小さいと画面も小さいので、余計に文字が読みにくいのに気付いたのは老眼がひどくなってからでした。
重量や持ちにくさを考えず、画面が大きいスマホを選べばよかったのですが、すでに時遅し。スマホの割賦終了まではまだまだ時間があるので、スマホの一般設定から文字をできるだけ大きく変更することにしました。入れているアプリによっては、アプリごとに文字の大きさの設定変更が必要になります。とても面倒な作業ですが、頻繁に使うアプリは文字を大きいサイズに随時変更しています。
思い起こせばまだ老眼がひどくなかった6年前、ママ友のスマホの文字があまりに巨大なのを見てびっくりしました。とうとうそのときの彼女の状態に私が追い付いてしまったのですね……。
今は私のスマホ画面をのぞく子どもに「お母さんのスマホ、なんでこんなに字が大きいの!?」とびっくりされますが、そんなこと言われても読めないものは読めないので仕方がありません。ママ友や子どもたちからの好奇の視線は、設定を変えてから1週間ほどでちっとも気にならなくなりました。
必要のないLINEやメールをやめる
40代前半までLINEのグループを作るのは私の仕事、LINEのことならなんでも聞いて!というほどに家族や友人間でLINEを多用していました。しかし、今やLINEに来る連絡は苦痛でしかありません。文字の大きさを最大にしても、やっぱり小さい画面の文章を集中して読むのはおっくうです。
それに加えて早めに返信しないと、という焦り。文字を打とうとして頻繁に起こる「打ち間違い」。ここ1年で驚くほどスマホでの作業が苦手になってしまいました。昔はグループLINEが楽しかったですが、いつしかLINEのグループ参加は少なめに。
自分からLINEを送ってしまうと相手から返信が来てしまうので、たいしたことない連絡は控えるようになりました。今やLINEに来る連絡は少なくなりましたが、「ひょっとして私、友だちがいないのでは?」という寂しい気持ちもまったくないのがおもしろいところです。
LINEで連絡をもらっても、今の私には「返信する仕事」「友だちと会う仕事」が増えるだけで、余裕がないときにはさらに自分を追い詰めてしまいます。アラフィフになって気力体力が落ちているのに育児や介護に忙しい私にとっては、LINEやメールが少ないほうが好都合だったのかもしれず、人生うまくできているなと思いました。
写真や音声入力、便利なスキルを覚える
スマホの文字が読みにくくなるにつれて、一生懸命小さな画面を見つめるからか、眼精疲労も気になるようになりました。眼科でドライアイ用の目薬を処方してもらったり、ホットタオルを目に乗せて温めたりして、目を休ませるように心がけています。それと同時に、文字を読むだけではないスマホの利用法を模索するようになりました。
例えばスーパーでの買い物のメモ。おっちょこちょいの私は、自宅で買いたいものをメモしていても、メモを家に忘れて出かけてしまいがちです。そのため、最近はスーパーに行く前に必ずメモを写真に撮ってから出かけます。紙のメモと違って、スマホの良いところは写真を大きく拡大できるところ。このおかげで買い物の最中にチェックでき、買い忘れは少なくすることもできますし、買い物途中に「次回これ買いたい!」と思ったものは、メモ代わりに写真に撮れば記録に残せます。
また、文字入力が面倒だったり、打ち間違いでイライラするときは、スマホの音声入力でメモする技も身につけました。もちろん音声入力でもきちんと認識されず、うまく変換されない場合はあります。けれど、なんとなくでもメモが残っていれば、後から思い出すことは難しくありません。どうしてもきちんと入力したいLINEやメールなどは、スマホより画面が大きい自宅のパソコンで書くようにしています。
まとめ
若いときには「老眼ってどんな状態?」と思っていたこともありました。今や「文字が読みにくい」のが普通になってきてしまい、スマホを使いこなせているとは到底思えません。老眼からくる眼精疲労もつらい一方で、スマホに過度な苦手意識を持ってしまうと、IT、AIが当たり前のこれからの社会がつまらなくなりそうです。
時代を先取りできなくても時代に遅れない程度にはキャッチアップしていこうと考えています。今まで苦もなくできたことが、老眼のために時間がかかるようになってしまいましたが、年を取ったのだから仕方のないこと。頑張り過ぎないように、スマホと老眼を共存させていく道を模索しています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
イラスト/サトウユカ
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著者:みやまこ
夫と小学生2人、物忘れがひどくなりつつある実母との生活。高齢で産んだ子どもはまだまだ手がかかる、母は毎日同じことを聞いてくる、夫は「かまってちゃん」でてんやわんやのワンオペ状態。最近めっきり疲れやすいし、作業効率も落ちてきているし、目はしょぼしょぼで白髪もしっかり。家族に隠れてお菓子を食べながらサスペンスドラマを見ているときだけが唯一の休息。