プロポーズのきっかけ
付き合って5年目の冬、彼から「仕事でタイに海外研修に行くことになった」と電話がありました。すでに遠距離恋愛をしていたので「とうとう海を渡ることになるのか」と、私の中では不安が。そして、彼から急にクリスマスデートの場所の変更を伝えられたので、「別れ話かもしれない」と覚悟をしました。
しかし当日は、隠しきれないソワソワ感とかわいらしいミニブーケを隠し持っている彼を目の当たりにして、「プロポーズしてくれるんだ」と確信。のちに聞くと、海外に行くことが結婚への後押しとなったようです。
音信不通に
結婚し、夫が研修のため海外で暮らし始めてから数カ月後に事件はおこりました。お互いの連絡手段はもっぱらテレビ電話。お互いまめに連絡を取り合うほうではありませんでしたが、私は過去にささいな言動の勘違いで元彼と別れた経験もあったのでなるべく顔を見ながら話そうと決めていました。
しかしある日、いつもテレビ電話をする時間になってもメッセージに既読がつかず、その日から2日間音信不通に……。
不安でいっぱいになっていると、後日夫から連絡がきて、なんと「食中毒で入院していた」と言うのです!
既読がつかないことで、夫の安否を心配していた私。食中毒で入院していたことには驚きましたが、無事であることにホッとしたことを覚えています。そして、この一件があってからは、「連絡はスタンプを送るだけでもいい」として、毎日必ず朝晩とるようになりました。
つわりの中、結婚式の準備
夫は仕事の関係上、一時帰国しても数日しか滞在できなかったので結婚式の準備は、私だけで進めました。
私は妊娠中で、ちょうどつわりが一番きついときにかぶってしまい……。食べづわりだったので、唯一食べられたフランスパンを片手に打ち合せに参加。あのときは、離れて暮らしていることを一番恨んだ日々でした。
そして結婚式を終えたあと、夫はさらに3年の海外赴任が決定。そのため、産後はワンオペとなり離れて数年暮らしました。現在は、赴任期間が終わり日本に戻ってきたため、結婚6年目にしてやっと一緒に暮らせるようになりました。
離れて暮らしていたので、会うときの喜びはひとしおでした。一緒にいる時間が少なかったからこそ、いまだに相手の新たな一面を見ることもあります。今後、もし夫婦関係で一筋縄でいかないことがあったとしても、離れて暮らしていた日々で鍛えられた精神をバネに乗り越えていこうと思います。
著者/伊東理恵子
イラスト/たこ
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