しかしその後、加奈子の様子を見にきてくれた息子は、「大丈夫?」と体調を心配してくれて、やさしい言葉をかけてくれたのでした。
加奈子が1日中寝ていると、いつの間にか夫は帰宅していました。しばらくすると、加奈子の様子を見に部屋に入ってきたのですが、加奈子の心配ではなく、夕飯の心配をしていたのです。夕飯がないことが分かると、自分と息子の分だけ出前を取ることにした夫。
(私も食欲はあるんだけどな……)そう思いながらも、黙って夫と息子の会話を聞いていた加奈子は、何だか切なくなってしまうのでした。
早く体調を元に戻すため、再び眠りにつくことにした加奈子ですが、突然あることに気付いてしまって……!?
「早く体調を戻したい!」そう思って眠ろうとすると…
町内の公園清掃の予定が明日入っていることを
突然、思い出した加奈子。
(こんな調子だとさすがにつらい……!
パパにお願いを……)
そう思って夫に連絡を入れたのですが、
即答で参加を拒否されてしまったのです。
仕方なく加奈子は直接夫に話をしようと起き上がり、
話をつけに行くのですが、夫の考えは変わらず……。
「お前が体調管理できてなかったのが原因なのに
俺に押し付けんなよ」
「絶対行かないから」
頑なに拒否し続ける夫に、
加奈子は何も言えなくなってしまったのでした。
◇ ◇ ◇
必死で頼んでいるにもかかわらず、「休みの日にわざわざ疲れることをしたくない」という身勝手な理由で拒否する夫。明日休みだからと加奈子が頼んでいるのに、ひどすぎますよね……。加奈子の体調を見ても明らかに立っているのもやっと、という状態なのに、一体どういうつもりなのでしょうか。