子どもに指摘されて気付いた自分の変化
シングルマザーで正社員として働く私は、子どものしつけには厳しくしていました。あいさつや礼儀にうるさく、自己主張をする前にやるべきことをするようにと口を酸っぱくして言い続けたものです。
子どもたちが高校生になるころには注意する回数も減り、アルバイトを始めて自分たちのお小遣いを稼ぐようになったこともあり、小言を言う機会も激減していたのです。
しかし生理周期が乱れ始めたころから、それまで気にならなかった子どもたちの言動にイライラすることが増えました。
学校への提出物を出すのが遅い、教材費や部活の遠征費などを急に用意するように求めるなど、それまではムッとしてひと言文句を言う程度で収まっていた出来事に対していら立ち、大声を出すようになったのです。
「最近のママは怒りっぽいよ!」と末っ子に指摘され、初めて自分が騒ぎ過ぎていると気付きました。
更年期が原因でイライラが起こると知る
それまでは受け流せていた子どもたちの言動にいら立つ理由は何かを知りたくて、さまざまなウェブサイトや掲示板をチェックしました。
その中で更年期障害について説明している記事にたどり着き、女性ホルモンの一つであるエスロトゲンの減少により、自律神経のバランスが崩れることもイライラの原因になると知ったのです。
また東洋医学の養生をベースにしたダイエットメソッドでも、更年期では「腎虚(じんきょ)」と呼ばれる生命エネルギーの不足が原因で、冷えやのぼせだけでなくイライラが起こることがあると紹介されていました。
更年期特有のイライラを改善するために
イライラの原因が更年期にあるとわかれば、今まで感じていた冷えのぼせや深夜の発汗などの症状と合わせて改善する方法を実践すればよいと考えました。
そのためエストロゲンと似た働きを持つイソフラボンが豊富な大豆製品を意識してとったり、睡眠の質を上げる努力をしたり、毎日30分程度の運動習慣を取り入れたりと、自分の生活を見直すことにしたのです。
そうした生活を続けるうちに、子どもたちに対して強い口調でイライラをぶつける回数は減ってきたように思います。
まとめ
更年期は誰にでも訪れるもので、避けて通ることはできません。更年期症状はつらいものですが、家族にぶつけてトラブルに発展することを回避する努力はできると思います。ストレスや疲れがたまるとイライラしがちな自分を自覚し、リラックスを心がけながら日々を過ごしていきたいです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
イラスト/おみき
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著者:サトウ ユカコ
広告制作プロダクションで、プランナーやディレクター、ライターを兼務。双子を含めた4人の子どもがいる。小学校教諭、幼稚園教諭の資格を持っている。