思いやりを人一倍感じた
今まで知り合った日本人男性のほとんどは、私が生理のことを話したいと思っても興味がなさそうだったり、あからさまに嫌な顔をされたりと、うまく意思疎通できず理解してもらうことが難しかったように思います。
それが、外国人の彼氏たちからは、生理を通して女性に対する思いやりやリスペクトを強く感じたのです!
理解しようとするだけでいい
特に感じたのが、生理前や生理中に心身の不調が表れてしまうときです。彼らに出会う前は、気持ちの浮き沈みがあるときや体調不良でつらいときに、彼氏や職場などの男性から「機嫌悪いね。生理前なの?」「生理は病気じゃないでしょ?」といった、心ない言葉を言われることがしょっちゅう。傷つくことがよくありました。
「臭いものには蓋」と言わんばかりに私の生理自体がないようにふるまう彼氏がいたことも……。そのせいでうまく感情をコントロールできない自分を責めて、余計につらくなる負のループに苦しみました。
けれども外国人の彼氏たちは、そのような理解のない言葉や態度ではなく、きちんと向き合って理解しようと接してくれたのです。行動だけでなく、その気持ちもうれしかったことを覚えています。
「生理のことを話して」なんて初めて言われた
生理10日前ぐらいからイライラしたり、極端に不安になってしまう私は、その期間から生理後まで彼氏の連絡をすべて無視することもしばしば。
しかし、そのことで当時付き合っていたイスラエル人彼氏に心配させてしまい、安否を確認するLINEや不在着信がたくさん……。思い切って正直に生理前の自分の症状を話してみると、「もっとそういうことは知りたいし、どんどん話してほしい」と、私にとっては意外な反応が返ってきたのです。
その理由を問うと「落ち込んでネガティブなキミも、機嫌が悪くて怒っているキミも、キミのことは全部知っておきたいんだ。それが僕の幸せなんだよ!」と言われたときは驚きつつも、思わず笑ってしまい、不安が吹き飛びました。
言葉だけでも救われる
アメリカ人の彼と付き合っていたときは、私が生理前に食欲が増進して甘い物をドカ食いし「体重が増えてしまう!」と自己嫌悪に陥っていると……「我慢しなくていいんだよ、こういうときは食べていいんだ。それにどんな外見でもキミは魅力的だからね」と、自分で自分を否定してしまっていた状況から救ってくれる、私が欲しい言葉を全部くれ感激したのを覚えています。
そして、その後はさり気なくウォーキングに誘ってくれるなどフォローも完璧でした。
また、生理痛、眠気・だるさで1日中何もせずに寝て過ごしてしまったときでさえ、「体から出血してるんだよ? 負担が大きいのだから、休むのは当たり前だよ!」と労わってくれたのはドイツ人の彼氏。それだけで不調も吹き飛んだ気がしました。
生理中やその前後に表れる心身の不調や弊害は、医療の助けを借りたら和らぐものもあると思います。けれども、私が一番効果的だったと思う手段は、パートナーに誤解なく理解してもらうことでした。
ホルモンバランスのせいでネガティブになっているだけ、とそれを認めて受け入れてくれるだけで生理中の不安な気持ちがふっと軽くなり前向きになれるような気がします。すべての外国人男性がそう、というわけではもちろんありませんが、私が出会った外国人彼氏たちの女性に対する思いやりとリスペクトは、私にとって最強のメンタルケアになったなあと思っています。
著者/天木みみ
イラスト/マメ美
監修/助産師 松田玲子
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