物を捨てられない夫
物が捨てられない夫と反対に、私は不要だと思った物はどんどん捨てるタイプです。まだ必要な物であっても、勢いで捨ててしまって困るということもしばしば……。物が少なくスッキリと片づいているほうが好きで物欲があまりない私は、そもそも持っている物の数自体が少ないのだと思います。
夫も整理整頓はしっかりするタイプですが、私と違って郵便物やレシート、消耗品のストック、衝動買いしたフィギュアなど、さまざまな物を集めるのが好きです。そのため、夫の周りはいつも物で溢れかえっていて……。
作業机が物でパンパンに
夫のテリトリーで物を管理するなら構わないのですが、問題は夫婦の共有部分です。私たちは1台のパソコンを夫婦で共有しているため、パソコンを置いている作業机を2人で使っています。
しかしその作業机の上は、ほとんど夫の溜めこんだ物で埋めつくされている状態なのです。作業するときに資料を広げると、夫の物に肘がぶつかってイライラするということも……。
それがいつもストレスで、私は夫の物を床に積み上げたり邪魔アピールをしたりします。しかし、すこし目を離した隙に夫によって再び作業机の上に戻され、作業机はどんどん狭くなっていくのです。
考え方を変えてみた!
夫に「物を減らしてよ」と何度も伝えましたが、改善の兆しは見えません。結局、夫が片づけるのを待つのではなく、作業机の上の管理は私がおこなうようになりました。
例えば、夫が作業机の上に物を溜め始めたら、それが本当に必要な物なのか一度夫に確認します。そして今すぐに使わない物は、それぞれ決められた収納場所にしまうようアドバイスするのです。
そのようにしたことで、夫は「物を捨てたくない」のではなく「捨てる決心がつかず捨てられない」という一面があるのだと知りました。必要な物とそうでない物を私が一緒に考えることで、1人で考えるよりも物を捨てる決心がつきやすいようです。
今も夫の収集癖は変わっていませんが、夫婦共用の作業机が物で溢れかえることはなくなりました。
物を集めたい夫と部屋をスッキリさせたい私が、ストレスを減らすために考えた折衷案のおかげで、お互いにストレスなく過ごせるようになりました。相手の苦手なことを手伝ってあげるのも、夫婦の役目かなぁと思った出来事です。
著者/つちやです
イラスト/かたくりこ
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