夫婦の楽しみは帰省…義父と酒を酌み交わす夫


30代後半の私は、転勤族の夫と1歳の娘と3人暮らし。仕事・家事・育児と慌ただしい毎日を送っています。そんな私たち夫婦の楽しみは、実家に帰省すること。温厚篤実な夫は結婚当初から私の両親に好かれ、特に父とは「お酒好き」という共通点もあったことから、あっという間に打ち解けていました。
私の実家に帰ると、父と夫は2人で深夜までお酒を楽しむこともしばしば。「無理してお父さんに付き合わなくていいからね」と私が心配しても、夫は決まって「話が盛り上がり、つい飲み過ぎるんだよな~」と言います。そんな父と夫の関係を私はうれしく思っていました。
ある日、私の母から「年末年始は帰省するの?」との連絡。私は「もうそんな季節か」と思いながら、夫に帰省の相談をしました。夫はすぐにスケジュール帳を持ち出し「仕事納めの翌日から帰ろう! 楽しみだな~」とノリノリです。続けて「お義父さんへのお土産にいいお酒探さないとな!」と張り切っていました。
「2人目はまだか」しつこく迫られ夫は閉口
そして、迎えた帰省当日。私たちは両親へのお土産を手に、家族3人で私の実家へ向かいました。実家に着くと夫は「お義父さん、珍しいお酒を買ってきましたよ!」と父にお土産を渡します。それを見た父は「おー! これはすごい。A君(夫)、早速始めるか!」と言い、父と夫は晩酌モード。実家に滞在中、2人は深夜までお酒を飲んでいたようです。
実家で2泊を過ごした後、私たちは帰路に就きました。私が夫に「お父さんにお酒喜んでもらえてよかったね」と言うと、「そうだな……」と浮かない表情の夫。
いつもと様子の違う夫を不思議に思った私が「どうかしたの? お酒を飲み過ぎた?」と聞くと、「しばらく、なつきの実家には行くのを控えたい」と言うのです。驚いた私がその理由を問うと、夫は打ち明けてくれました。
「実はお義父さんから『2人目の子どもはまだか』って言われたんだ。2人で飲んでいる間、ずっとその話題で……。プレッシャーを感じてしまって」
それを聞いた私は父に腹が立ち、後日ひとりで実家に向かうことにしたのです。
「あなた忘れたの?」事態を解決した母のひと言
私ひとりが実家に帰って来たので、驚く両親。「いきなりどうしたんだよ」と、父はのんきに尋ねてきます。さらに腹が立ってきた私は、「Aさんに2人目の子どもを催促したって本当!? 勝手なこと言わないでよ!」と感情が爆発。
すると父は「なんだその言い方は! 俺はお前のことを思って言ってやったんだぞ!」と逆切れです。父の発言に私があきれて言葉を失っていると「あなた、忘れてしまったの?」と、静かに見守っていた母が父に語りかけました。
「何をだ!?」と興奮冷めやらぬ父が強い口調で問うと、母はこう言いました。
「私がお義母さんに子どもを急かされたとき、あなたが『これは2人の問題だから口出しするな』って助けてくれたじゃない。私、とても心強かったわ」
それを聞いた父は、ハッとした表情に。そして「あのときは母さんの勝手な言い分に腹が立ったんだよな……」とつぶやき、われに返った父は「なつき、悪かった。今度改めてA君にも謝らせてほしい」と頭を下げたのでした。
まとめ
後日、父は私たちの家を訪ねてきて夫に謝罪。夫は「大丈夫ですよ。また飲みましょうね」と笑顔を見せ、父の謝罪を受け入れてくれました。その後、父と夫の関係は楽しくお酒を飲む仲に戻り、父から2人目の孫を催促するような話は一切なくなったそうです。
母がかつて、父の母(祖母)から子どもを急かされた経験を、教訓として父が活かせなかったという事実に、人は立場が変わると過去の失敗を忘れがちだと痛感しました。親しい間柄であっても、デリケートな話題には踏み込まず、相手の生き方を尊重することが、良好な関係を続ける上で最も大切だと学んだ出来事でした。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:一ノ瀬 なつき/30代女性。1人娘とマイペースな夫と暮らす。肌のエイジングに抗い、さまざまなスキンケアを試している
マンガ/へそ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年12月)
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