もう実家だけは帰りたくない
さつきさんの結婚生活はおおむね順調。
しかし夫に急に行為を求められると、父から受けた性的暴行がフラッシュバックして、思わず拒否してしまいます。
理由を知らない夫は当然ながらいい顔をせず、気まずくなってしまいます。
さつきさんは、できるだけ夫の要望にそえるよう頑張ったものの、応じることができず、ついに夫は怒ってしまいました。
それからというもの、夫は義母まで巻き込んで、子どもの話ばかりするように。
この様子だと「もし子どもを産まないという選択をすると離婚されてしまうかも」と思ったさつきさん。
実家にだけは帰りたくないという思ったさつきさんは、子どもを作ることを決心。
そして長男を授かりました。
◇ ◇ ◇
妊娠や出産するための行為は、さつきさんのように心に傷を負ったことのある人なら避けてしまいたくなる気持ちも無理はありません。
ですが、さつきさんは、実家の出来事について夫に言えていないため、夫からは「さつきさんは子作りに協力的ではない」と思われてしまったのかもしれませんね。
性的暴力の問題は簡単に人に話せるものではありません。さつきさんの心の中で折り合いがつき、話せる日がくることを願うばかりですね。