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「お母さん!痔になっちゃったあぁあー!」トイレで大絶叫した私→その後、深く後悔することに

中学校1年生の夏休み。次の日からテニス部の合宿を控えたある夜のことです。自宅の2階のトイレに入ったとき、今でも忘れられない大事件が起こりました……。

生理のことは授業で習ったけれど

小学校高学年のとき、保健体育の授業で生理のことを学んだ私。しかし、授業内容のほとんどを覚えることなく、配られたナプキンを見ても「こんな小さいおむつ、本当に使うの?」なんて考えていました。

 

こうして、生理のことをきちんと理解しないまま中学生になった私は、初潮のことを他人事にしか捉えられません。友だちから「生理がきた」と報告を受けても、「せいりってなんだっけ?」「ふーん、体が成長したら何か変化が起こるんだ」と、ふわっとしか考えられていませんでした。

 

中学1年の夏休みに入ったばかりのころ、次の日からテニス部の合宿が始まるという夜に事件は起こりました。自宅の2階にあるトイレで用を足してトイレットペーパーで拭いたとき、ペーパーに大量の血が付いたのです! しかも、便器の中を覗くと血だらけになっていて、私は軽いパニックに。

 

かつてない経験に驚いた私は、自分の身に何が起きたのか理解できず、「痔になっちゃったぁぁ〜!!」と、母に助けを求めるべくトイレの中から涙声で叫びました。

 

「おしりから血が!」母の反応は?

その絶叫を聞いて母が1階から駆けつけます。出血したことで気が動転していた私はとにかくパニックで、「お母さん! 私、痔か、もしくは何かの病気なのかも! おしりから血が出てきた!」と母に訴えました。

 

最初こそ慌てた母も、状況を理解したのかすぐに落ち着きを取り戻し、「もう一度ペーパーで拭いて、どこから血が出ているか確認しなさい」との指示が飛んできました。母に言われて確かめてみると、おしりより前から出血していると判明。それを伝えたところ、母から「それは痔じゃなくて生理よ」と聞かされ、ここでようやく自分が初潮を迎えたことに気づきました。

 

ちゃんと学んでいなかったことを後悔…

しかし、生理についての授業内容をほとんど聞いておらず、生理のことをずっと他人事だと思っていた私は、ナプキンのつけ方がわかりません。

 

小学生のときに使い方を教わったはずですが、ナプキンをおむつのようなものだとイメージしていた私は、自分がナプキンをつける姿を想像すると恥ずかしい行為に感じてしまい、「生理とやらになったときにナプキンのつけ方を覚えればいいや」と、ナプキンのつけ方を覚える気がまるでなかったのです。

 

結局、母に手とり足とり教えてもらいながらナプキンを装着。動くたびにナプキンのゴワゴワ感が気になりましたが、幸いにも腹痛はなく、翌日からの部活合宿にも無事に参加できました!

 

 

今となっては笑い話ですが、当時を思い返すと、生理と痔を間違えて大声で「痔になっちゃったー!」と叫んだ自分がとても恥ずかしいです。その叫びが聞こえて気まずそうにしていた父の顔と、夕食に並んだお赤飯を見て不思議がる妹弟たちの姿、それでも家族みんなでお祝いしてくれたことは、この先も忘れられそうにありません。

 

母がていねいにナプキンのつけ方を教えてくれて助かりましたが、いろいろと恥をかいたので、小学生のときの生理の授業をもっと真剣に聞いておくべきだったと後悔しています。

 

文/あすたばさん
イラスト/アゲちゃん

監修/助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。

 

 

 

 

 

 

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