経血量が少ない日
学生時代、生理周期があまり安定していなかった私の周期は、18~55日とその時々でかなり幅がありました。そして、私の生理には「周期が長ければ長いほど、次に生理がきたときの経血量が多く、期間が短ければ経血量が少なめ」という特徴もありました。
ある日アルバイトに行こうとしたところ、生理がきていました。今回の生理周期は22日と、普段より短かったため「きっと経血量は少ないだろう」と考えた私は、夜用のナプキンをつけて帰宅後までナプキンを交換しないつもりで家を出ることに。
デリケートゾーンに違和感
そしてアルバイト先で8時間働き、夜に帰宅。アルバイト中、ナプキンを一度も交換していませんでしたが、経血が漏れることなくもひと安心しました。
しかし、ホッとしたのも束の間! デリケートゾーンにかゆみを感じたのです。お風呂に入って、体を清潔にすれば治るかと思いましたが、翌日もかゆみが続いていて……。
“慣れ”が裏目に出てしまい…
デリケートゾーンは蒸れやすい場所なので、かゆみを感じることは今までもありました。しかし、ここまでつらいかゆみを感じるのは初めてです。
病院に行くか迷いながらインターネットで調べてみると、「ナプキンは2~3時間で交換するべき」という情報を発見したのです! 「かゆみの原因はきっとこれだ……」とピンときました。
確かにデリケートゾーンは雑菌の多い部分なので、清潔に保つためには2〜3時間で交換する必要があるのも当然でした。しかし、私は生理への慣れによって、こまめにナプキン交換をする大切さすら考えることができていなかったのです。そして私は、そんな自分がすこし恥ずかしくなりました。
結局そのときは病院には行かず、かゆみのある部分を軟膏で保護し、頻繁にナプキン交換をして清潔に保つことでかゆみは治りました。
数年後、婦人科に通院するようになってから先生にその話をしたところ、「デリケートゾーンに雑菌が繁殖するとほかの病気を併発することもあるから、清潔にしておいてね」と言われました。当時のつらいかゆみを思い出し「ナプキン交換はさぼらない!」と肝に銘じた出来事です。
著者/岸田まみこ
イラスト/コジママユコ
監修/助産師 松田玲子
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