トイレでびっくり!
「時すでに遅し」という言葉をまざまざと思い知らされたのは、真夏のある日でした。この日、空調が効きすぎて寒いくらいの部屋で仕事の研修を受けていた私。
集中していたせいか、尿意を感じることなく、研修が終わったタイミングでその日初めてのトイレに行きました。するとびっくり! なんと生理がきていたのです。研修は座学で動くタイミングがあまりなく、経血が出ている感覚もなかったため、生理にまったく気がついていませんでした。
そして、この日は生理予定日より前でナプキンをつけていなかったため、下着もスカートも経血で汚れてしまっていて……。
後悔先に立たず…
幸いにも、研修中に座っていた椅子は汚れていませんでしたが、問題は経血で汚れてしまったスカートです。こんな日に限って、私はオフホワイトのスカートをはいていて、少しの経血汚れでもとても目立っていました。
「もう少し濃い色のスカートだったら……そしてもう少し早くに気づいていれば……」と次々に後悔が押し寄せましたが、汚れてしまったものはどうしようもありません。この状況を乗り切るために、なにかいい方法はないか考えました。
ピンチの私が助けを求めたのは
ちょうど帰る直前だったため、私はトイレにリュックを持ち込んでいました。とりあえず、おしりが隠れるよう限界までリュックの肩ひもを伸ばしてみることに。周囲から見るとおかしな格好かもしれませんが、経血漏れの跡がバレてしまうよりマシだと思いました。
ひとまず、リュックでスカートの経血汚れを隠すことができましたが、このときナプキンを持ち合わせていなかったため、経血は漏れ続けている状態……。一刻も早く着替えとショーツ、そしてナプキンを買わなくてはいけません。一旦トイレットペーパーで応急処置をして私が向かったのは、全国展開する衣料量販店でした。
なんとかしたいという気持ちで焦りながら、私は衣料量販店でセール品のショーツとスカートを購入。そして薬局で無事にナプキンを手に入れることができました。
近くにあったトイレでショーツとスカートを着替えてナプキンを装着し、なんとか帰宅の途につくことができたのです。
この経験から「突然の生理に対応できるように、生理用品は常に持ち歩く」という教訓を得ました。これまでは生理不順でも特に困ることはありませんでしたが、この出来事があってからは突然の生理への備えをしっかりするようになりました。
著者/江口ひなた
イラスト/まっふ
監修/助産師 松田玲子
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