他の病院をいくつかあたってみたら、手術をしてくれる病院と医師が見つかったとのこと。
それを毒太に伝えると、「俺やったら手術せんけどな。お父さん必死やな」と、笑いながらそう言いました。
そんな毒太に瓜田チャリさんが反論しますが、自分の意見を曲げません。
「俺、病院嫌いやし。潔く死ぬわ」
「自業自得で病気になったのに、悪あがきして見苦しいな~」
こんな暴言を辞めない毒太に、瓜田チャリさんは言い返す気力さえ無くなってしまいました……。
手術を控えたお父さんは孫や婿について語り始め…
瓜田チャリさんは、お母さんへお父さんの手術について本音を聞いてみました。
すると、やはりお母さんは初期だから手術で取らずに薬で治療するのがいいと思っていました。
「取りたいのもわかるけど、血管ボロボロのお父さんには危ないんよ」
お母さんの気持ちにも「そうやんね。心配よね」と寄り添う瓜田チャリさん。
手術の同意書のサインについて聞いてみると、お母さんはため息をつきながら打ち明けてくれました。
リスクが高い手術を受けてほしくないお母さんが同意書へのサインを断ると、お父さんは妹のもとに詰め寄り、半ば無理矢理サインを書かせたと言うのです。
断っても強く詰め寄られてサインしてしまったことを泣いて詫びるお父さんの妹へ、「嫌な役目をさせてごめんね」とお母さんは逆に謝ったのでした……。
そして当のお父さんは手術も決まっていて生き生きしていました。
娘や孫の顔を見て、
「みんなほんまにいい子に育ったな……兄妹仲もええ」
としみじみ言うお父さん。
さらに毒太についても、
「最初は父親のブカブカのスーツで挨拶来て、『結婚させてください』すらロクに言われへん。正直ほんまに頼りなかったけど……3人の父親になって、真面目に働いて金稼いで、今は何の不安もない! 安心してお前たち任せられる」
と語るお父さんなのでした……。
リスクを伴う手術を大切な人が受けるとなると、薬でも治療できるならそちらを選びたいと思うのは当然ですよね。ただ、本人が手術できれいにガンを取り除いてほしいと思う気持ちもわかるので、悩ましいところです……。
そしてお父さんは孫がいい子たちで、娘の夫にも不安はないと語っていますが……。お父さんはガンになり、手術を前にして、“自分に何かあったとしても、周りのみんなは大丈夫”と安心したかったのかもしれませんね……。