準備は万全
その日、私は学校の友だちと試験勉強をするためにショッピングモールへ行く約束をしていました。午前中に友だちとフードコートに集合し、お昼ごはんをそこで食べて、夕方まで勉強するという予定でした。
当日、生理2日目だった私は「2日目は経血の量が多いから、ナプキンをたくさん持って行こう」と夜用のナプキンを大量に持参。「これだけたくさん持ってトイレにもこまめに行けば、経血が漏れることはないでしょ」と思った私は、お気に入りの白いワンピースを着ていくことにしました。
友だちからの声かけで…
予定通り友だちとフードコートに集合し、勉強を開始。途中でお昼ごはんを食べ、その合間にも私はこまめにトイレに行ってナプキンを替えていました。
そしてお昼ごはんを食べて2時間ほど経ったころ、またナプキンを替えるためにトイレに行こうと私が席を立ったとき、友だちから「〇〇(私)、生理?! 漏れちゃってるよ」と声をかけられたのです。
後ろを振り返り、ワンピースのおしりのあたりを確認すると、真っ白なワンピースに真っ赤な経血がべったり……。
後にトイレへ行って気づいたのですが、ナプキンがちゃんとついておらず、経血が漏れてしまったようでした。
ある意味、ショッピングモールで助かった
私はショッピングモールへ電車できていたので、「恥ずかしい……どうしよう、このままじゃ帰れない」と大焦り。当時、真夏だったので上着も持ってきていません。
すると、すかさず友だちがフォローに。友だちの1人が上着を貸してくれ……私は経血漏れで汚れた箇所を隠しながら、急いでトイレに行きナプキンを交換。そのあとはショッピングモール内の服屋さんで薄手のパーカーを買い、腰に巻くことで事なきを得ました。
何とかピンチを乗り越えられたものの、正直、経血が漏れたあとは服のことが気になって仕方なく、勉強にはあまり集中できませんでした。
今の私だったら、生理2日目はもちろん、生理中には経血が漏れる可能性を考慮して淡い色の服は絶対に選ばないのですが、当時中学生の私は「ナプキンがあれば大丈夫だろう」と思っていたこと、お気に入りだったこともあって真っ白のワンピースを選んでしまいました。しかし、結果は恥ずかしい経験をしてしまうことに。慌てる私をすかさずフォローしてくれた、あのときの友だちには今でも感謝しています。
著者/吉川みきな
作画/加藤みちか
監修/助産師 松田玲子
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!