モヤモヤしつつ義母の気持ちに共感
次女が0歳のときに、親族全員で義理の姉一家のお祝い事がありました。お祝いには、義理の姉の義実家にあたる一家も参加しており、その中にはわが家の次女と同じ0歳の男の子・A君がいました。A君は、目が大きなとてもかわいらしい顔の男の子です。そのA君を見た義母は、「目がくりっくりね! かわいい! ○○(わが家の次女)よりよっぽど女の子みたいな顔してるわね」と言いました。
たしかに、次女はよく男の子に間違えられることが多いですが、身内を下げて相手を持ち上げるような言葉に私はモヤモヤしました。義母の年代は、まだ謙遜が美徳と考える人が多いようで、身内を下げて相手を褒める言葉が無意識のうちに出てしまうのだと思います。
義母の発言にはモヤッとしましたが、そのような発言を無意識にしてしまう気持ちもわかるため、怒る気持ちにはなりませんでした。なぜなら、私も子どもを褒められると、「いや、でも○○な面があって大変なんです」と否定や謙遜してしまいそうになるからです。
実は私の父もそのようなタイプ。そのおかげで私は小さいころから謙遜の対象にされてしまうことが多く、すっかり自己肯定感が低く育ちました。親が私を謙遜の対象にすることに対して「嫌だ」と感じていましたし、「自分の子どもには絶対にそのようなことはしない」と思っていたはずなのに……。
義母の発言にモヤッとしたことで、子どもを謙遜の対象にしてはいけないと改めて気づきました。子どもを褒められて謙遜しそうになったときや、誰かに普段の子どもの様子を話すときは、子どものマイナス面ではなく良いところを積極的に話すように心がけようと思います。
著者:南星 花/30代女性・主婦/3歳と0歳の姉妹と、発達障害の夫、13歳の猫と暮らす。妊娠中に夫の失業、切迫早産、胎児発育不全など、さまざまなトラブルを体験。IT業界で働くワーキングマザー。
イラスト:うちここ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています