ストレート命だった私がパーマに憧れ?
私の髪質は、赤ちゃんのような細い毛で、周りからうらやましがられることもありました。美容師さんからも「やわらかくて扱いやすい髪質ですよ」と褒められますが、私はこの髪質がコンプレックスでした。とにかくクセが強く、それを隠すように常に縮毛矯正をかけていた私。「パーマをかけてもすぐとれてしまう」と嘆く、超直毛の友人がいつもうらやましくて仕方なかったです。
縮毛矯正をかけると寝ぐせも気にならず、湿気が多い日でも広がらなくてラクですが、まっすぐになりすぎるせいで元々少ない髪のボリュームがさらに少なく見えてしまいます。
そんな悩みを抱えているなか、世間ではエアリーなパーマのフワフワヘアが流行りだしました。「ストレートこそが正義」と思い込んでいた私は、なぜわざわざモジャモジャにするのか不思議でしたが、だんだんとその流行が魅力的に感じるように。
髪のボリュームが少ないことに悩んでいたので、ボリューミーなパーマスタイルはおしゃれに見えるようになり、次第に自分もパーマをかけてみたいという思いが強くなっていきました。
初めて行った美容院で大惨事?!
そして私は、普段とは違う美容院でパーマをかけてもらうことにしました。とても人気のある美容室で、施術を担当してくれた美容師さんも話しやすく雰囲気は良かったです。しかし、用意されたロットの太さを見て一気に不安感が増していきました。
私は大きめのロットでふんわりと巻いていくと思っていたのですが、美容師さんは細いロットにしっかりと髪の毛を巻きつけていきます。心配になった私が「パーマが強くかかりすぎませんか?」と尋ねると美容師さんは「大丈夫ですよ。ふんわりとかわいく仕上がりますよ」と言います。
その言葉を信じたのですが、すべてが終わり鏡を見ると……そこにはまるでパンチパーマのような私の姿が! さすがに美容師さんも焦ったようで「ちょっと強くかかりすぎたかな? でもすぐに落ち着きますから」とフォロー……。
半泣きで帰宅した私は、その日から必死に髪の毛を伸ばしました。アイロンで伸ばしてゴムで一つにまとめると、パーマは目立たなくなります。一体なんのためにパーマをかけたんだろうと後悔しか残らず、私にとって初パーマは苦い思い出となりました。
その後、ボリューム不足への悩みとパーマへのトラウマから最終的にショートヘアにすることで落ち着きました。ショートヘアにすると縮毛矯正をかけても、ボリュームの少なさは目立ちにくくなり、悩みも解決しました。コンプレックスを解決するのは難しいなと感じた出来事でした。
著者/町田そのみ
イラスト/藤まる
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