太り続ける体に悩んだ高校時代
これまでの人生で、私が最も太っていたのは高校時代です。当時の体重は大人になった今と比べても7〜8kgほど多く、顔やおなか周りにはぜい肉がついていました。中学から徐々に体重が増え続け、人目が気になる年ごろだった私は、常にダイエットについて考えていたように思います。
なるべく間食をしないように意識していましたが、時には我慢できず食べてしまうことも……。そして、間食をしたあとには「自制ができない自分が悪い」と、自己嫌悪に陥ってしまうのです。
我慢できない食欲のワケは
この日も、空腹が我慢できず間食をしてしまい、私はいつものように落ち込んでしまいました。その数時間後、トイレに行くと生理が! そして、その翌日には昨日まで我慢できないほど強く感じていた空腹がすこし収まっていたのです。
「もしかして、あの空腹は生理前の症状なのかもしれない」と思いインターネットで検索したところ、インターネットで“生理前は女性ホルモンの影響で食欲が増加しやすい”という情報を見つけました。
これまで食欲を我慢できない自分を責めていましたが、生理前に食欲が増加するのは自分だけではないということや、生理前のホルモンの変化が原因だったのだと気がつき、ようやく自己嫌悪から解放されたのでした。
もっと早く知りたかった
ホルモンの変化が女性の身体にどう影響するのか調べているうちに、食欲の増加以外にも、気持ちの浮き沈みなど、メンタル面にも影響があることを知りました。自分が知らないだけで、さまざまなところに影響するのだと知り、私は「もっと早くこの情報を知りたかったな」と感じました。
小学生のときから保健の授業で生理の仕組みや妊娠について学んでいましたが、生理前に食欲が増加してしまうことや心にも影響があるという話を、私は聞いた記憶がありません。
生理前のつらい症状を生理によるものだと気づかず、私のように自分を責めてしまう人がほかにもいるかもしれないので、保健の授業などでは、もうすこし具体的な話をしてもよいのではないかと思いました。
体重に関しては高校2年生をピークに、その後は自然と落ちていきました。それからは食欲も落ち着いたため、今考えると食欲の増加は生理前の症状以外に“成長期”であったことも関係していたかもしれません。
ホルモンによる身体の変化と長い間付き合っていかなければならない女性にとって、体が生理前にどう変化するのかを知ることは、メンタルを安定させるためにも非常に重要なことだと感じた出来事です。
著者/百田
監修/助産師 松田玲子
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