「ママ、私いらない子?」。家にあの人が来てから、娘のミホちゃんが悲しい顔で言うようになりました。夢の新居に越して1カ月、夫のミノルが交通事故で入院。それから毎日のように遊びに来るサオリちゃん。娘のために買ったブランコに、わが物顔で乗るサオリちゃんに鬱陶しさを覚えるホノカさんでしたが、ミホちゃんも仲よく遊んでいるので黙っていました。そんなサオリちゃんと出会ったのは……。
この子…なんか匂う?
新居に越してきたばかりのホノカさん一家。1カ月前、娘のミホちゃんとホノカさんが公園で泥団子を作って遊んでいるところに現れた1人の女の子。まだ明るいとはいえ、ひとりでは危ないと感じたホノカさんは親御さんはいないのか訪ねようとしたところ、女の子からは匂いが……。服もヨレヨレで虐待を疑うも、とくにアザなどはありません。
女の子は「パパは出張、ママはお家で病気なの」と言います。「サオリ」と名乗る女の子はミホちゃんと同じ5歳でした。ご飯の時間だからと帰ろうとするホノカさんにサオリちゃんは寂しそうな視線を送るのでした。
新たな土地でお友だちができるのは、親にとっても大変うれしいこと。それでも子どものお友だちとはいえ、どんな親御さんなのか、どこに住んでいる子なのか気になるのが親心というものです。サオリちゃんの匂いや身なりを見て、不安に思う気持ちは理解できるのではないでしょうか。
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「5歳児でこの行動力…」何でうちの場所知ってるの?朝玄関を出るとそこには #私はいらない子 3