みちかさんは父、母、兄の4人家族。小さなころからヒステリックな母に理不尽な扱いを受けていました。
高校生になり、父と兄が家を出たことで母と二人きりの生活が始まったみちかさん。心安らぐのは愛犬・ミルクとの時間だけ。しかし、母の言動に我慢ができなくなり、父を頼って一人で家を逃げ出しました。
父に歯向かえない母は、あっさりと別居を認めたものの、返信しないでいると「ミルクを保健所に連れていく」「返事をくれるまでミルクに餌をあげないから」など、脅すようなメールが届きます。
慌ててペットを飼育できるマンションに引っ越したあとミルクを迎えに行くと、がりがりに痩せこけ、変わり果てた状態に……。急いで動物病院へ向かうと、医師から信じがたい言葉が……!
ミルクが病気に…母との絶縁を決めて
離れている間、病院に連れて行ってもらえなかったようで、命にかかわる病気になっていたミルク。根本治療は難しいと医師に告げられ、絶望するみちかさん。
同時に「母を許せない」という気持ちが高まり、父に「お母さんと絶縁したい」と伝えます。
兄を交えて3人で話し合いをすることになりましたが、久しぶりに再会した兄は、見るからに優等生だった高校時代とは違い、長髪に無精ひげを生やし、風貌がすっかり変わっていました。
父が離婚を考えていることを伝えると、兄は「今さら父親づらするのかぁ、と思います」と言い、母の暴走は父のせいでもあると、これまでの不満を口にします。正論すぎる兄の言葉を聞き、みちかさんは自立を決意するのでした。
母に褒められて育った優秀な兄。ずっと羨ましいと思っていたけれど、兄も歪んだこの家庭にずっと不満を持っていたことがわかりました。最終的に、父親はみちかさんを助けてくれましたが、みちかさんが暴行されているのを見て見ぬふりせず、すぐに助けてくれていたら……。母も父も、2人にとっては「毒親」なのかもしれません。みちかさんも早く自立して、完全に絶縁できるといいですね。
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作画:kanata