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なかなか寝付けない、途中で目が覚める…不眠の原因は更年期?どう対策すればいいの?【医師監修】

布団に入ってもなかなか寝付けない、寝ても途中で目が覚める、起きても疲れが取れていないといった睡眠不足の悩み。さまざまな原因がありますが、40代以降の女性ならではの原因もあるそうです。どんなことが原因になるのか、産婦人科医の駒形依子先生に聞きました。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師駒形依子 先生
産婦人科 | こまがた医院院長

東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。
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のぼせやほてりで寝付けない

40代以降の女性によく見られる原因とはなんでしょうか。

 

更年期症状の一つである、のぼせやほてりです。40代以降になると子宮の機能が衰えて、血流が少なくなりがちになります。その分上半身への血流が多くなり、特に重要な器官である脳に血液が集中します。頭に血が上って、常に頭がカッカと熱い状態になるのです。寝るときもその状態が続くと、なかなか眠れなくなってしまうのです」(駒形先生)。

 

対処法としては、下半身にも血流が行くようにケアすることだと言います。

 

「下半身にも血流が行くように、脚をマッサージしたり、ストレッチしたりすることは効果的です。また、血流を全身に行き渡らせるために、シャワーでなく湯舟にゆっくりつかることも大切です」(駒形先生)。

 

イライラや不安も不眠の原因に

イライラや不安で眠れない女性

 

のぼせやほてり以外にも原因があるそうです。

 

イライラや不安といった精神症状も不眠の原因になります。若くてもイライラしていれば眠れませんが、更年期に入ると調整能力が落ちて長引くことが多くなります。イライラしていると自律神経の交感神経が優位になってしまいます。眠るためには副交感神経を優位にしなければいけません」(駒形先生)。

 

そのため、イライラしているときは布団に入る前に気持ちを鎮めることが大切だそうです。

 

お風呂にゆっくりつかってリラックスしたり、好きな音楽を聴きながらストレッチしたり。深呼吸をするのも効果的です」(駒形先生)。

 

 

熟睡を知るためにサプリや薬を活用しても

サプリのイメージ

 

睡眠不足が続くと、どんな眠りが良い眠りなのか、わからなくなります。そんなときは、薬やサプリを活用するのも方法と駒形先生は言います。

 

「睡眠薬は医療用医薬品ですが、一時的な不眠症状を改善する睡眠改善薬なら薬剤師のいるドラッグストアで購入することができます。あくまで一時的に熟睡状態を知るために薬を活用するのも良いと思います。睡眠を改善するサプリメントも多く出ていますが、一時的に活用するなら良いでしょう」(駒形先生)。

 

良い睡眠を知ることで、今までの睡眠環境における改善点が見えてくると言います。

 

まとめ

足が冷えて眠れないという経験がある人もいるのではないでしょうか。ストレッチやマッサージなど、足の血流を促すケアはのぼせやほてり以外にも効果がありそうです。快眠のためにできることから改善してみてはいかがでしょう。

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

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取材・文/mido

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