「お金はない…どうする？」学生の彼と結婚。私たちが直面した「結婚指輪」問題

 

私たちが結婚する際、私は社会人でしたが、夫はまだ学生でした。

 

お金をたくさんもっているとはいえないけれど、「結婚指輪」は一生つけるものだし、こだわりたい。そう思っていたのですが、どこのお店に行けばいいのか、どのブランドがいいのか、私たちにはさっぱりわかりません。

 

そのため、友だちに相談し、教えてくれた有名な指輪のブランドのお店に行ってみることに。

 

しかし、私と夫は優柔不断なこともあり、お店に見に行ってもピンとくるものがなかったり、金額で折り合いがつかなかったりで全然決まらず……。

 

そもそも、私と夫はブランドにこだわりはありませんでした。そして、「2人がおじいちゃん、おばあちゃんになっても今の気持ちを忘れないような指輪を選びたいね」という話に。「では、どうすればいいのだろう……」と悩んでいたとき、夫が「俺が婚約指輪を買った店に行ってみる？」と言い出したのです。

 

そのお店は、ブランドではないものの、夫が今まで私の誕生日などのプレゼントにピアスやネックレスも買ってくれていた場所。

 

私たちはさっそく、そのお店に行ってみることにしました。スタッフさんは数回、夫の接客をしてくれているので、夫とも顔なじみです。会話も盛り上がり、スタッフさんたちは、夫が買い物にきているときの様子などを気さくに教えてくれました。そんなこともあり、お互い「このお店なら2人が気に入る指輪を探せるのではないか」と思うようになっていきました。

スタッフさんはカタログを見せながら、「指輪はベースのデザインがありますが、せっかくなので2人でオリジナルのものを作りませんか？」と提案してくれました。

 

そして、私たちは「オリジナル」という言葉に魅了され、スタッフさんの提案にのることを決断！ しかし、今度はデザインについて悩むことになってしまいました。一生ものだったので悩みに悩みましたが、私たちが答えを出せないときは、スタッフさんが助け船を出してくれ、無事に結婚指輪を作ることができました。

 

デザインは「一生一緒にいたい」ということで、指輪と指輪をくっつけると1つのデザインになるものを。そして夫はイエローゴールド、私はピンクゴールドを入れ、おしゃれな感じにし、大満足のいく物となりました。

 

 

結婚指輪を決めることにとても時間をかけることになってしまいましたが、悩んでよかったなと思います。どこでどのようなものかを購入するのかはそれぞれの価値感もあるので、「これがいい」という答えはありません。でも私たち夫婦は悩み、オリジナルのものを作ってよかったね、思い出になったねと今でも話しています。

 

著者／松谷 えりな