花さんはプリ美と遭遇してから転園を考えていましたが、運悪く園の役員になってしまい転園できない状況に。
純さんが勤めている会社の大事なクライアントは、プリ美の父親が経営している会社で、そこにはプリ美の夫でも勤めているため、プリ美と良好な関係を築く必要がありました。
純さんは部長に相談し、プリ美からもらった誕生日プレゼントをプリ美の夫に返すことに決めました。プリ美の夫の会社に行きプレゼントを見せると
「もらってやってください。私は妻に何か言える立場にありませんから……」
夫は苦笑いをしながら純さんにそう言ってきました。プリ美は今までに何度も男性にプレゼントを贈っていたのだそう……。それから夫はプリ美との出会いを話し始めました。
プリ美に一目惚れした夫
プリ美とプリ美の夫、旧姓細野さんの出会いは大学でした。プリ美に一目惚れしたものの、在学中はその気持ちを伝えることはできないまま大学を卒業。同じ会社に入社することに。
数年後のある日、細野さんはプリ美の父親である社長と飲む機会がありました。お酒が進むにつれて父親はプリ美への悩みを打ち明け始めます。
「そろそろ娘には結婚してほしいんだよなぁ」
当時プリ美が付き合っていたのは、自称ミュージシャンという無職の男でした。28歳という年齢にも関わらず、就職はおろかバイトも長続きせず転々としていたそう。さらに、敬語もまともに使えず、将来のことも全く考えていない頭が空っぽな男だといいます。
「私はあんな娘婿いらんぞ!」
と言い、プリ美の彼氏に納得がいっていない様子。
プリ美に一目惚れして、一途に思い続けた細野さん。しかし当時プリ美が付き合っていたのは「顔だけ」イイ男。父親としては、一代で大きくした大切な会社の跡継ぎになるかもしれない娘婿が、無職の自称ミュージシャンで人間性も信頼できないとなると、納得できないのも無理はないかもしれませんね。
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