汗をかくと現れるじんましんの可能性
じんましんとひと口にいっても、さまざまな種類があるようです。風呂上がりや運動後に出ることが多いじんましんはどのようなものなのでしょうか。
「一つには“ コリン性じんましん ”が考えられます。メカニズムは解明されていないのですが、発汗をつかさどる神経物質が刺激となって、じんましんが出るという報告があります。
運動不足や入浴時に湯船につからないなど、汗をあまりかかない生活習慣がきっかけになります。普段は汗をかかないのに突然湯舟につかったり、運動をしたりしたときに出るケースが多いようです」(駒形先生)。
なぜ更年期にじんましんが増える?
発汗と関係があるというコリン性じんましん。更年期になると、発汗の状況が変わることでじんましんが出やすくなるのでしょうか。
「更年期の女性は痩せにくく太りやすくなるため、むくみや水太りを恐れて水分をあまりとらない傾向があります。水分が不足していると汗はかけないので、汗をかかない生活が普通になってしまいます。
そんなときに、急に湯舟につかったり運動をしたりと普段はしないことによる発汗が刺激になり、じんましんが起こると考えられます」(駒形先生)。
じんましんを防ぐ方法は?
かゆくてつらいじんましん。予防法はあるのでしょうか。
「普段から適度に汗をかく生活を心がけることですね。軽くてもいいので運動をすれば、水分をとるようにもなります。毎日続けられる運動を見つけてほしいですね。
また、汗をかく力は排便や排尿と同様、“ 排泄力 ”と言えます。汗がしっかり出る体質にするには、便がスムーズに出る環境づくりも大切です。胃腸を整えて排泄力を高めれば汗が出やすい体質になり、急に汗をかいても過剰に皮膚が反応しにくくなります」(駒形先生)。
まとめ
じんましんにはいろいろな種類があり、原因もさまざまだそうです。今回取り上げたじんましんは、汗をかかない生活が引き金になっている例ですが、症状が繰り返し現れる、発症時の不快感で日常生活に支障があるといったときは、皮膚科を受診しましょう。
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※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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取材・文/mido
ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。