すぐに「離婚」と言う夫
日ごろからささいな会話で笑うことが多い私たち。「明日早起きできなかったら、服を着ずに出かける」「探し物を見つけてくれたら100万円払う」などと無茶なことを冗談にして笑うことも多いです。
夫婦で冗談を言い合うときに、夫がよく使う言葉があります。それは「離婚」という言葉。例えば「今やっているゲームで足を引っ張ったら離婚する」「遅刻したら離婚ね」などと、夫はよく言うのです。
もちろん、本当に離婚する気はまったくないと思います。しかし、冗談であっても夫が「離婚」という言葉を使うことに、私は以前からモヤモヤを感じていました。
「本気じゃないからいい」ではない
そんなある日、夫との待ち合わせに遅れてしまった私に、夫が「もう少し遅かったら離婚を考えるところだったよ」と言い放ちました。その瞬間、前々から夫の「離婚」という言葉を使った冗談にずっとモヤモヤしていた私は、自身が遅刻した立場であることも忘れ、「どうしてそんな簡単に離婚とか言うの?」と、ついに怒りが爆発してしまったのです。
いつも冗談で「離婚」という言葉を使っていた夫は、私が突然怒り出してびっくりしたよう。「本気で思っているわけじゃないからいいでしょ?」「本気で離婚を考えていたらこんな簡単に言えないよ」と慌てた様子で弁明を始めました。
夫が言う「離婚」はあくまで冗談であり、本気でないことはもちろん理解しています。「本気で離婚を考えているなら冗談で言わないよ」という夫の言葉もわかります。しかし、冗談だから言っていいというわけではなく、私は「離婚」という夫婦の一大事を、軽々しく口にされることが冗談でも嫌だったのです。
軽々しく言ってはいけない冗談もある
私は夫に「これからは冗談でも離婚なんて言わないでほしい」と切実にお願いしました。
初めは「ただの冗談だよ」と笑っていた夫でしたが、私が本気で嫌がっていることが伝わったようで、「わかった。ごめん」と最終的には謝ってくれました。
冗談で「離婚」という言葉をよく使っていた夫。現在、夫は冗談でも「離婚」という言葉を使わなくなりました。もちろん、夫が本気で離婚を考えていないことは私も理解していましたが、私は冗談だとしても、夫が「離婚」という言葉を使うことがどうしても嫌だったのです。今回の経験を経て、たとえ冗談でも嫌だと感じていることはきっちり相手に伝え、改善してもらうことも必要だと感じました。
今でも冗談を言い合う関係性は変わりませんが、お互いが嫌な気持ちにならない範囲で楽しんでいます。
著者/やん子
作画/霜月いく
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