そして翌朝も実母が作った朝ごはんを食べない息子について、また実母からダメ出し……。
夜、息子が起きてきて「足が痛い」と訴えました。病院には行きたがらず、結局そのまま寝ることになりましたが、明け方の出来事であゆみさんは眠くてヘトヘト。なんとか実父のおかげで息子が寝てくれそうになったので、あゆみさんは再び横になりました。しかし、またもあゆみさんの睡眠を妨げてきたのは息子でした――。
もう1ミリも私にストレスを与えないで!
息子は足を痛がっていたものの、おじいちゃんに湿布を貼ってもらい、これなら寝られそうだと機嫌も直りました。ホッとしたあゆみさんは、少しでも睡眠をとっておこうとまた横になります。
しかし、またもや起こしてきたのは息子でした。机の上にあるはずの宿題がないと言い張る息子……。眠い目をこすりながら一緒に確認すると、机の上にありました。夜中に続いて睡眠の邪魔をされたと感じたあゆみさんは、ついイライラして息子に大きな声を出してしまいます。
その声を聞いて心配そうに様子を見に来た実母。息子は起きたら誰もいなくてさみしかったのではないかと言います。自分だけひとりにされてさみしかったから、その反動で甘えているのではないかと……。
そう言われてみれば、そうかもしれないーー。
あゆみさんは、冷静に状況を振り返って納得しました。息子はまだ小学2年生。お母さんのおなかに赤ちゃんがいるんだから気をつかってほしいと言っても、ピンとくる年齢ではありません。
よく考えればわかることなのに、それに気づけなかったのは、自分もちょっと疲れているのかもしれない……。あゆみさんは、周りに頼りながら少し休憩することにしました。
小学生になると、子どもがぐっと成長したように感じますが、実際にはまだまだお母さんに甘えたい年ごろですよね。しかも、日本という慣れない場所で生活しているのだから、感情が安定しないのも仕方がないのかもしれません。あゆみさんの息子さんが、お父さんに心を開いてよかったですね。あゆみさんもホッとしたことで、息子さんの気持ちを理解する余裕ができたのかもしれませんね。
※妊娠中の旅行は、これまで妊娠の経過に問題がなくても、かかりつけの医師に確認を取ったうえで、慎重に検討し、無理のない計画を立てることが大切です。飛行機に乗る場合は、航空会社によって搭乗可能な妊娠週数は異なりますので、事前に確認しておきましょう。搭乗条件に、医師の診断書の提出が必要なことがあります。また、妊娠中は安定していてもトラブルが起こることがあるので、保険証、母子健康手帳など、もしものためにしっかり準備をしておきましょう。
監修/助産師 松田玲子