肩凝り解消には肩甲骨周りをほぐすことが大切!
10代のころから肩凝りになると、いつも凝っている部分をほぐすことばかりを考えていました。子どものころは母にもんでもらったり、大人になると自分の手や器具でもんだり、マッサージに行ったりしていました。ただ一時的な解消にはなっても、すぐに再発して根本的な解決にはなっていなかったのです。
それも当たり前です。ネットで調べてみたところ、肩凝りは肩甲骨周りの血行不良により生じるそうなのです。その血行不良の原因は、筋肉が凝り固まったことによるとか。肩甲骨周りの筋肉の凝り固まりは、普段からの姿勢の悪さや運動不足、冷えなどにより引き起こされるそうです。肩甲骨周りの筋肉をほぐして血行を良くしないと、肩凝りは解決しないとわかりました。
そして、まさに肩凝りの解消にピッタリの運動こそが腕立て伏せだったのです。本来、腕立て伏せは胸の筋肉を鍛える運動ですが、胸の筋肉が収縮すると、背中側の肩甲骨周りの筋肉も収縮するそうで、筋肉がほぐされて血行が良くなるとか。
学生時代にも体育の授業で腕立て伏せをやっていましたが、筋力がない私は、正しいフォームが取れずに首と肩と腕をこわばらせていただけで、肩凝り解消には役立っていなかったようなのです。
筋力がない女性が腕立て伏せをするには?
ある日私が膝をついて腕立て伏せをしていたところ、それを見た夫が、「そんなので意味あるの?」と、失笑してきました。
ここに誤解があるそうです。骨盤底筋体操を習っている先生に腕立て伏せの正しいやり方を尋ねたところ、筋力がない女性は無理をしてはならないとのこと。正しいフォームができていないと、鍛えたい胸筋や背筋が育たずにけがを誘発してしまうそうなのです。
そこで私は、壁に手をつき、フォームの習得から始めました。手を肩幅より開いて壁につき、肘を斜め45度に開くように曲げては伸ばしてを繰り返します。これでも十分、胸と背中に刺激があるのがわかりました。
正しいフォームを獲得できたら、今度は床に膝をつきながら、壁でおこなったのと同じように手を床につけて曲げ伸ばしをします。じんじん胸と背中に効いていきました。
この膝をついての腕立て伏せにも慣れてきたら、膝を手と同じく大きく開いて床につき、膝下を垂直に上げ、足の裏同士をくっつけながら、同じように手の曲げ伸ばしをします。より負荷がかかるのがわかりました。ただ、腰を痛めてしまったら意味がないので、下腹にもしっかり力を入れ、体を支えるようにしておこないました。
本当に肩凝りが軽減された!
半年ほど膝をついての腕立て伏せを継続すると、正しいフォームを崩すことなく、ゆっくり深く手の曲げ伸ばしが10回ほど続けてできるようになったのです。
すると、中学生から30年以上悩んできた肩凝りが、次第に軽減されていくのを感じました。ずっと肩に重りが乗っていたような状態だったのに、肩が軽くなり、胸がしっかり開けるようになったのです。まるで体全体が解放されたような気分になりました。
胸筋や背筋も育ってきたのか、今までまったくできなかったヨガの「わしのポーズ」のバリエーション(座ったまま顔の前で両手を絡ませて天井に向けて上げるだけ)が軽々とできるようになったのです。首や肩周りのぜい肉もすっきりし、デコルテラインがきれいになり、首が長く見えるようになりました。さらにうれしいことに、気になっていた二の腕も少し細くなっていたのです。
そして、背中に埋もれて見えなくなっていた肩甲骨も、久々に姿を現してくれるようになりました。
まとめ
中学生のころから体育の準備体操としておこなってきた腕立て伏せですが、筋力のない私は正式なつま先を床についておこなうフォームだと、1回すらまともにできず、ただただつらいだけの運動でした。胸筋や背筋を鍛えるどころか、全身を傷めていただけだったのです。
専門家のアドバイスを聞き、筋力がない女性に適した方法で、段階的に負荷を上げていくことで、効果的にできるようになりました。気になっていたぜい肉も撃退でき、長年悩んできた肩凝りまで軽減できたのです。
今回のことで、肩凝りをはじめ不快症状を根本的に改善させるために、自分の体に合った方法を探し、正しく実行することが大切だなと実感しました。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
イラスト/サトウユカ
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著者:竹みか
小4男子と高1女子の母。食べるのも作るのも大好きぽっちゃりオバチャンでしたが、半年前に一念発起。ダイエットに目覚め、体重15kg、体脂肪率7%落とすのに成功。今も絶賛継続中!