「男性社員に知られたら…」後輩のスカートが大ピンチ！とっさに更衣室へ連れて行くと…！？

 

 

仕事の休憩中に給湯室でコーヒーを入れようとしていた私は、自分の前に立っていた後輩のスカートに赤いシミがついているのを発見しました。それは、明らかに経血漏れだとわかるほどハッキリとしたシミでした。

 

「先輩から経血漏れを指摘されるのは恥ずかしいかも」と一瞬ためらいましたが、彼女が気づかないまま、男性社員に知られるのはもっと嫌かもしれないと思い、私は経血漏れを教えてあげることにしました。

 

ちょうど給湯室の隣が女子更衣室だったため「ちょっと更衣室にきてくれる？」とだけ伝え、更衣室の中で「あのね、スカートにシミがついているよ。経血漏れかも」とやんわり教えると……。

 

彼女は経血漏れをしている感覚がまったくなかったようで「本当だ！ 気がつきませんでした……」と恥ずかしそうな様子でした。話を聞くと「予定日より5日ほど早い生理で、生理用品は持っているものの、スカートの替えは持っていない」とのこと。

 

営業の仕事をしていた私は、更衣室に予備のスーツを1着置いていたため、スーツのスカートを彼女に貸してあげることに！ 幸いにも、スカートのサイズは彼女にぴったりで私はホッとしました。

彼女のスカートが別の物に変わっていると気づいた人もいるかもしれませんが、経血漏れしたスカートをはいているよりはマシだったと思います。

 

後日、彼女からクリーニングに出してきれいになったスカートとお礼のお菓子をいただきました。

 

この出来事がきっかけで、彼女とはたまに生理の話をする仲になりました。彼女は経血量が多く、生理痛も重いそうです。いつも笑顔で仕事をしていたので、まさか彼女が重い生理症状を抱えていたなんて思いもしませんでした。

 

 

それからは、生理でつらい思いをしている後輩のちょっとした表情の変化を気にかけたり、生理の日は無理をしないようサポートしたりしています。その後輩だけでなく、ほかの人がつらいときにもサポートできるよう心がけたいと思います。

 

著者／鬼頭いちか
イラスト／まっふ
監修／助産師 松田玲子