妻との会話を諦め、離婚のこまかな条件を「LINE」で伝えた勇気。妻はその条件を受け入れます。勇気が妻に、子どもたちとの面会について確認すると「好きにしたらいい」とのこと。勇気は数日間、子どもたちと面会をするか、しないかで悩み続けます。
体調を崩すほど悩み続けて結論を出し、弁護士に依頼した書類ができ上がりました。妻と、離婚届とその書類にサインをする日時を決めて……。
子どもたちと面会するか悩んだ結果は
勇気は弁護士に依頼して、妻との離婚に関して決まったことを書面にしました。ちなみにこの書類には、法的な効力はありません。法的な効力を持たせるには、公正証書を作成しなければならないのですが、時間と手間がかかるのでやめたのです。決定事項が守られない事態が起きても、妻のほうのマイナス要素が大きいため問題はないと、勇気は結論づけました。
書類の準備ができると、勇気は妻に連絡を入れました。
「離婚届は?」
「準備している。あとはそっちが記入するだけ」
もう夫婦でなくなると思うと、約15年間の楽しかった思い出がよみがえってきました。
悔しいけれど、少し寂しい気持ちにも。
時間になり、勇気は自宅を訪れ、妻と離婚届のやりとりを始めます。
この離婚届に名前を書いたら、家族ではなくなる。
子どもたちの父親でもなくなる。
この家にも……もう入ることはない。
なぜか、今になって後悔に似た感情が湧き上がってくる勇気。
その感情が邪魔をしないように、ササッと離婚届に名前を書きました。
事実上、勇気の離婚は成立しました。
弁護士に作成してもらった書類を渡し、事務的な話をしていると妻が「子どもたちとは、もう会わなくていいの?」と聞いてきました。
その瞬間、勇気の目から涙が!
自分で子どもたちと会わないと決断したのですが、他人の口から改めてその言葉を聞くと、勇気の中で何かが切れたようでした。
妻の前で泣きたくなかったので必死にこらえようとしますが、涙は止まりませんでした。
妻から「子どもたちとは会わなくていいの?」と聞かれ、涙が止まらなくなる勇気。子どもたちに会いたくないわけ、ないですよね……。妻が勇気のことを「本当の父親じゃない」と子どもたちにうそを付かなければ、勇気の決断も違ったものになったのではないでしょうか。
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