その翌日、塾の授業が終わり、つむ田さんが帰ったのを確認すると、教室の扉を閉めてテストの範囲の改訂版の予定表を配布したオイカリ先生。つむ田さん以外の全員の生徒たちには「このことは誰にも話さないように」と口封じをしたのでした。
まさかオイカリ先生がそんなことを企んでいるとは知らないつむ田さん。テスト当日に問題を見ると、顔面蒼白になってしまったのですが、なんとか気持ちを持ち直しテスト問題と向き合ったのでした。
その日の午後、テストの採点結果をオイカリ先生がみんなの前で発表したのですが、つむ田さんだけ合格点に届かず……。合格点が取れなかったことで下のクラス行きは確定し、つむ田さんはすっかり落胆してしまったのでした。
テスト結果を聞いて絶望的に。足元もふらついて…
クラス分けテストの合格的に届かず、
下のクラス行きが確定したことに
ショックを受けたつむ田さん。
ふらふらしながら教室を出て行こうとすると、
ひとりの男子生徒がつむ田さんの腕を掴んできたのでした。
「待って!つむ田。
さっきのテストなんだけど、
俺から聞いたっていうのは内緒で……」
「伝えたいことがあるんだ……
ちょっといいかな?」
(本当はこんな顔だし放っておいて欲しかったけど、
三平くんが何を話すのか気になる……)
そう思ったつむ田さんは、
「空いてる教室行こっか?」と
2人で場所を移動することに……。
自習室に入ると、「で、伝えたいことって何?」と
早速本題を切り出したのでした。
テストの合格点に届かなかったことに落胆するつむ田さん。足取りはかなりふらついていて、相当ショックを受けているのが伝わってきますね……。クラス分けテストに合格できるようにと、勉強を頑張っていたつむ田さんにとって、この現実はすぐに受け入れられなかったのかもしれません。