「ごめん無理そう」大後悔！出産前に夫に確認すべきだった、たった1つのこと

 

夫の転勤が決まったタイミングで結婚した私たち。新婚当初、夫は新しい営業所の立ち上げを1人で任されていて、朝から晩まで仕事で忙しそうで毎日ヘトヘトになって帰宅していました。

 

「仕事が落ち着いたら、もう少し早く帰れる」と聞いていた私は、子どもが生まれるころにはきっと夫の仕事も今より落ち着いて、育児も手伝ってくれるだろうと思っていました。

 

しかし転勤して1年後に子どもが生まれても、夫の仕事は相変わらず忙しく、「ごめん、早く帰って子どもの世話を手伝うのは無理そう」と言われてしまったのです。そうして、私は家事と育児を1人でこなす、過酷なワンオペ生活が始まりました。

 

育児と家事のワンオペは、想像以上に大変でした。子どもが昼寝をした隙に疲れた体に鞭を打ち、夕飯の準備と洗濯、アイロンがけまでおこない、やっとひと息ついたと思ったら、子どもが起きてきてミルク、おむつがえ、抱っこなどのお世話が始まるのです。朝から晩まで食事も休憩もまともにとれない日々が続きました。

 

夫の転勤先が地方だったため実家からも離れてしまい、頼れる人は近くに1人もいません。子どもの一時預かりサービスはあるものの、「こんな小さな子どもを預けていいものか」「子どもを預けるなんて、ひどい母親なんじゃないか」と、初めての育児に産後の不安定な精神状態が相まって、一時預かりサービス利用に頼ることもできませんでした。

過酷なワンオペで食欲もなくなり、体重は妊娠前より5kg減ってしまいました。しかも疲れてるはずなのに、眠れないのです。体も心もどんどん重くなっているのに、家事と育児のためにふらふらと動き続ける毎日。

 

「安らげる日々はくるのだろうか……泣き声が聞こえる……あ、空耳か……」と頭もうまく働かず、打開策を見出せないまま日々を過ごしました。

 

現在は娘が幼稚園に入り、自分の時間が確保できたことで、なんとか体調面も精神面も落ち着きました。しかし、今生きているのが不思議なくらい、あのころは本当に過酷な毎日でした。

 

 

もし出産前の自分に戻れるなら、「産後に夫はどのくらい育児に協力できるのか」をしっかり確認し、あらかじめ対策を考えておきたかったです。また、苦しいときに少しでも生活に余裕が持てるよう、宅配などの外部サービスについても、事前に調べて検討しておけばよかったと今になって思います。

 

著者／きさらぎ　あやの