今までの悲しみを洗い流すかのように、たくさん泣いた美咲と拓也。
しばらくしてから落ち着つくと、2人は寝室で横になってしました。拓也は「ごめんね……」と言い出すと、今まで思っていたことを話し始めたのでした。
初めて聞く拓也の本音を美咲はひたすら黙って聞いていて……?
弱かった自分は無意識にラクな道を選んでしまっていて…
過去の自分の行動を「逃げてただけだった」と、
振り返る拓也。
美咲を否定するのか正解なのか、
肯定した肯定したほうが正解なのかを
拓也なりに悩んでいたのです。
「結局、選べなくて
俺がラクな方法を取っちゃった。
本当にごめんね……」
「だから……教えてほしい。
美咲は……これからどうしたい?」
美咲の目をしっかりと見ながら、
拓也はやさしく投げかけたのでした。
◇ ◇ ◇
自分にとってラクな方法を取ってしまったのは、拓也自身の心の弱さからだと思います。しかし、そんな自分の弱い部分もちゃんと認めて、変えようと前向きな姿勢を見せているところに、拓也の人としての誠実さを感じました。