RINさんが夜遅く、店の仕事を終えて帰宅すると、息子が目を覚ましました。「ママー」と泣く息子に、思わず「起きている息子に会えてうれしい」と笑顔になるRINさん。しかし、息子が向かった先は、RINさんのお母さんでした。しばらく日中会えない日が続いていた間に、息子はRINさんのお母さんをママだと思っている様子。その姿にRINさんは心が折れてしまいます。
そして、ある決意をしたのです――。
心が折れた妻の覚悟
ある日、帰宅すると目を覚ました息子がRINさんではなくRINさんのお母さんに「ママー」と言って泣きつきました。
夫のやりたい店を渋々手伝っていた結果、息子との距離ができてしまったことに気付いてショックを受けたRINさんは、決意しました。
「もう店に出ない」
きっぱり夫に言いました。うろたえる夫に、RINさんは、ランチはやめればいいし、夜はバイトさんもいるでしょうと返しました。
「バカか! ランチの売り上げがなくなったらどうすんだ!? 店の事を考えてるのか?」
夫は声を荒げました。けれどもRINさんの決意は固かったのです。
「そこまで言うならあなたひとりでやって。私はもうやらない」
夫は仕方なくランチ営業をやめることにしました。RINさんは夜だけ妥協して手伝うことに。
結果的には夜の営業のみで、ランチ営業をしていたときの売り上げ以上に稼げるようになりました。日中は息子と過ごせる時間ができたので、RINさんはホッとするのでした。
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わが子が目の前で、自分ではなくわが子のおばあちゃんにあたるお母さんに向かって「ママ―」と言っていたらショックですよね。自営業でなくとも、子育てと仕事の両立は簡単ではなく、悩んでいるママやパパは多いのではないでしょうか。夫婦で話し合う、行政や民間のサポートを受ける、など試行錯誤しながら、自分や家族にとってちょうどよいスタイルを見つけられるといいですね。