布団を干したことを怒られた
夫と結婚して間もないころ、2人で初めて春を迎えました。そんなある日、天気予報を見ると1日中晴れの予報で、実際に空を見ても雲1つなくカラッと晴れていたため「絶好の天日干し日和だ!」と思った私は、布団を干すことにしました。
夕方に布団を取り込むと、ふかふかとしてお日様の温かさが残っていて「今日は気持ちよく寝られそうだ」と私はうれしくなりました。
しかしその夜、夫と一緒にベッドに入ると、夫は怪訝そうな顔をして「なぁ、今日布団干した?」とたずねてきたのです。
「干したけど……なんで?」と答えると「はぁ〜、なんで干しちゃうんだよ……」と、なぜか夫に怒られてしまって……。
夫が怒ったワケ
夫が怒った理由がわからず困惑していると、夫から「花粉が飛ぶ時期に布団を干したら、布団に花粉が大量につくだろ? 寝るときに花粉症の症状が悪化して本当にきついんだよ」と説明を受けました。
もちろん彼が花粉症であることは知っていましたが、私自身が花粉症でなかったため、花粉が飛ぶ時期に布団を干すことがNGであるなんて、考えもしませんでした。実際その日の夜、夫は鼻水がひどくなってしまったようで、私は申し訳ない気持ちに……。
花粉対策はすこし大変?
この出来事があって、夫からは花粉症の症状を悪化させないために「洗濯物を昼以降に干さない(花粉が飛ぶ時間帯に濡れた洗濯物を出すと花粉が付着しやすい)」「家に入る前に服を叩いて花粉を落とす」「洗濯物を取り込む前にゆすって花粉を落とす」などの指示を受けました。
洗濯をする私としては、夫からの指示に「花粉症の人と暮らすのは大変だな」と感じるときもありましたが、布団の洗濯はコインランドリーでおこなうなどして、どうにか花粉が付着しないように気をつけています。
最初は面倒に感じていた花粉対策ですが、何年も繰り返しおこなっていると、慣れて面倒とも感じなくなりました。私にはまだわからないつらさですが、夫が苦しまないためにも、これからも対策を続けていきたいです。
著者/百田
イラスト/アゲちゃん
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