夫が新型コロナウイルスに感染
2022年の12月、夫が仕事納めをした翌日から高熱を出しました。PCR検査をした結果、新型コロナウイルスの感染が判明。私たち夫婦は普段からスキンシップが多いので、私は自分も感染しているか心配でしたが、私のPCR検査の結果は陰性でした。
おそらく夫の潜伏期間中に私が実家へ帰省していて、夫婦間での接触がほとんどなかったからだと思います。
1週間ほど夫を隔離することになり…
夫の新型コロナ感染が判明したあとは、医師から渡された案内書の内容に従い、すぐさま夫を2階の寝室に隔離。私は1階のリビングを使い、1週間ほど夫とは別室で暮らすことになりました。こうして、今振り返っても大変だったと感じる、1週間にわたる夫の看病生活が始まったのです。
新型コロナ感染者を看病するときは、自身も感染しないよう、定期的な換気をはじめ、使った食器の消毒、利用したトイレや浴室の消毒・管理など、徹底的な感染対策が必要です。加えて、定期的な体温確認、病人に合わせた食事の用意などもおこなわなければなりません。
風邪をひいたときの看病より何倍も労力を使うため、新型コロナに感染した夫の看病は、かなり大変でした。年末年始の休みにちょうど被ってしまったことや、私自身が濃厚接触者となったこともあり、まったく外出できず、つらさを感じることも多かったです。
夫と離れて生活してみて…
しかしそれ以上に、1週間の隔離生活の中で、夫の存在の大きさに気づかされたのです。普段、私たちは一緒のベッドに入ってからおしゃべりをしたり、ハグをしたりしてから就寝するのが日課です。毎日おこなっていることなので特に重要とも思っていませんでしたが、夫と離れて生活するうち、私は、夫と一緒に眠れないことが自分の中で大きなストレスになっていると気づいたのです。
そのストレスは非常に大きく、私の肌はみるみるうちに荒れていきました。夫と過ごす何気ないひとときが、どれだけ自分にとっての癒しだったのか知り、夫の存在の大きさに改めて気づかされたのでした。
1週間にわたる夫の隔離生活が終わり、やっと2人で一緒のベッドに入ってハグをしたときには「ようやく自分の居場所に帰ってきた」という気持ちになりました。聞くと、夫も私と隔離されて生活するのにはさみしさを感じていたようで、新型コロナがきっかけで夫婦の絆が深まった出来事でした。
著者/百田
イラスト/sawawa
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