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「最近、元気ない…?」子どもの不調の原因…実は「五月病」かも!?保護者が知るべきサイン&対処法

3児のママで小児科医、高円寺こどもクリニック院長の保田典子先生に、「子どもの五月病」について解説してもらいます。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師保田典子 先生
小児科 | 高円寺こどもクリニック院長

2003年筑波大学医学部卒業、国立国際医療センター、大阪市立総合医療センター小児循環器内科勤務を経て、2014年東京女子医科大学大学院博士課程修了後現職。小児科専門医。一般診療、小児循環器診療に加えて、漢方治療や発達相談にも対応している。2021年、高円寺こどもクリニック開院。3児の母。
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こんにちは。小児科医の保田典子です。

 

今回お話しするのは「子どもの五月病」について。5月から6月は大人も子どもも体調不良になりやすい時期です。そのような兆候があれば、参考にしていただけると幸いです。

 

「子どもの五月病」って?

五月病とは病名ではなく、4月に新年度が始まってしばらく経ってから現れる心身の不調の総称です。特別な診断基準があるわけではありません。

 

また、「子どもの五月病」といっても大人と変わりがあるわけではありません。大人があるように、子どもにも体調不良になりやすい時期ですよ、ということです。

 

五月病に限らずですが、夕方だけ微熱が出る、木曜日や金曜日になると熱が出る、食欲が減ってくるなどは疲れがたまってきている兆候です。

 

特に、4月から保育園や幼稚園に新しく入園した子は、最初は緊張しながら頑張って体調を維持していたのが、5月ごろには疲れがたまってしまい、体調不良になることがあります。4月は風邪症状のみで熱を出すことはなかったのに、熱を頻繁に出したり、悪化すると肺炎になったりしてしまうことも。

 

大人は集中力の低下など精神症状が前面に出ることが多いようですが、子どもは身体症状に出ることが多いです。朝、腹痛になったり、頭痛などを訴えたりする子もいます。症状が出た場合は、受診しましょう。

 

 

五月病の予防と対処法

五月病は心身の疲れなので、特別な治療法があるわけではありません。その代わり、当たり前の生活習慣を整えることが最大の予防であり対処法です。

 

① 早寝(早起き)

特別早寝する必要はありません。いつもの時間より早寝するのは睡眠学上でも難しいと言われています。いつもの時間に、いつものように寝る習慣を心がけましょう。

 

② 入浴:湯船に入る

熱のない子は湯船に入りましょう。湯船に入ると自律神経も整いやすく、体の循環にも良いです。入浴後1時間から1時間半後に寝ると睡眠が深くなり良質な睡眠が得られると言われています。鼻水がある子は入浴により、スッキリしやすいというメリットも。咳がひどい子は長湯をしないほうが良いでしょう。

 

③ 食事の栄養バランスに気をつける

食事の栄養バランスも大切ですが、疲れているときは胃腸も弱っているので、脂っこいものを避けたほうが体にも良いでしょう。食欲がないときのおやつは、スナック菓子など脂っぽいお菓子を食べさせないほうがベター。補食はおにぎりなどが理想的です(が、食べられるものを食べましょう)。

 

理想の生活はありますが、無理せずに!

5月は大人も子どもも疲れが出やすい時期。「無理なく、大人も子どももラクな生活」を目指しましょう。理想の生活を目指して子どもにつらく当たってしまっては本末転倒です。

 

4月に環境が大きく変わった家庭は、週末は遠出ではなく、おうちの近くで遊ぶなど週末に体調を整えるのも良いですよ。

 

 

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