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「もう1人産みたい」閉経前に妊活を開始。ところが産婦人科医から衝撃の病名が言い渡されてショック!

32歳で長女を産み、子育てに仕事に忙しくしていた私。本当はもう1人子どもが欲しかったのですが、自然に任せているうちに42歳に。毎月規則正しく来ていた生理も不順になり、いよいよ閉経を意識する年齢となってしまいました。「もう子どもを産めないのか……」と実感した途端、どうしても子どもが欲しくなった私は、産婦人科を受診することにしたのです。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師駒形依子 先生
産婦人科 | こまがた医院院長

東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。
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久しぶりの産婦人科受診にドキドキ

まずは相談だけでもと思い、不妊治療専門のクリニックではなく、家の近くの産婦人科へ行くことにしました。

 

久しく受診していない産婦人科の扉を開けながら、私の心臓はドキドキ。震える手で受付に保険証を提出します。そのまま問診票を受け取った私は、待合室の椅子に腰かけながら記入。

 

ところが、「受診目的」の欄で思わず手を止めてしまいました。いい年をした私が「妊活希望」と書く勇気はなかったのです。そこで、その日はひとまず「定期検診」という名目で診察を受けることにしました。

 

待ち時間の合間に、思い切った行動を取った自分に驚きつつも、夫へ妊活のことをどう切り出そうかを考えました。

 

「いきなり妊活したいと言ったらびっくりさせてしまうかな……」とも思いましたが、年齢的にはもう後がない私。「なるべく早く夫に相談しなければ」と妊活に向けてある程度覚悟が固まっていくのを感じました。

 

しばらくして名前を呼ばれたため、診察室へ。何回受診しても慣れない診察台に緊張しながら腰かけると、すぐに医師の診察が始まりました。

 

しかしそこで私は、医師から衝撃の病名を言い渡されたのです。

 

私が言い渡された病名は…

診断を受ける女性のイメージ

 

診察を受けた私が医師から伝えられた病名は「子宮脱」

 

子宮脱とは子宮を支える筋肉が緩み、子宮の一部、または全部が腟から出てしまうというものでした。分娩経験者に多い病気だそうですが、通常は閉経を迎える50代あたりから、60代ごろにかけて発症するとのこと……。

 

私は程度が軽く、自覚症状もなかったため、医師に指摘されるまで気付かなかったのです。

 

話についていくのが精いっぱいの私に、医師は「子宮脱の治療は、自覚症状が強まればペッサリーでの経過観察か手術が必要となります。」と説明しました。

 

ペッサリーとは、腟に挿入するリングのこと。ペッサリーを腟内に挿入することによって、子宮が下がってくるのを防げるようです。ですが、ペッサリーはあくまで対症療法。ペッサリーでの経過観察をおこなう中で、さらに子宮脱の症状が進行した場合には、手術が必要になるということでした。

 

さらに医師は手術について「子宮脱の手術は、基本的に子宮摘出になります」と話を続けました。

 

たしかに、閉経前後の女性にとって、子宮は役目を終えた臓器かもしれません。ですが、妊活目的で受診した私にとってはあまりにも衝撃的な話でした。

 

幸い私の場合は症状が軽いため、現時点ではペッサリー療法や手術のどちらも必要がなく、日常生活で困っていないのであればこのまま様子を見ていいとのこと。ですが、発症年齢が早かったことから、いずれは何かしらの治療が必要になるかもしれない、と医師に告げられました。

 

 

子宮脱と診断されたその夜

落ち込む女性のイメージ

 

妊活のことを相談に行ったつもりが、まさかの子宮脱。自分の体がそんな状態になっていることを知り、私はショックを受けました。

 

やさしい医師だったため、もしかしたら妊活について相談しても、きちんと話を聞いてくれたのかもしれません。ですが、閉経前後の女性に発症しやすい病気であること、いずれは子宮を摘出する可能性があるかもしれないことを聞き、私はまるで自分が女性としての役割を終えたような気分になってしまったのです。

 

私はこれ以上「妊活」の相談をする気にはなれず、医師にお礼を言い、そのまま診察室を後にしました。

 

思ってもみなかった子宮脱という病気。まさか妊活を始めようと覚悟したタイミングで、判明するとは思いませんでした。

 

突然の出来事に、私は自分が思った以上にショックを受けていたのかもしれません。どうやって病院から帰ってきたのかよく覚えておらず、気付いたら家の前に立っていました。

 

家に帰ってからの私は、なるべく病気のことを考えないように努めました。いつもと同じように食事を作り、いつもと同じように娘と夕食を食べ、いつものように入浴……。産婦人科へ受診した事実など、まるでなかったかのように振る舞いました。

 

もちろん、仕事から帰ってきた夫にも、産婦人科に行ったことは伝えていません。

 

まとめ

本当は2人目が欲しかった私ですが、これまで自然に任せていてできなかったことや、子宮脱を指摘されてしまったことから、「これは神様がもう諦めるように言っているのかも……」と思うようになりました。調べたところ、子宮脱になったからといって妊娠できないというわけではなさそうですが、自然妊娠を望もうにも、毎月の生理はバラバラ。夫婦生活もほとんどないため、私が妊娠することはもうないのでしょう。

 

ですが、私たち夫婦の元に来てくれた長女が、たった1つの大切な宝物であることに変わりはありません。娘の寝顔を見ながら、これまで以上に大切にしていこうと思いました。

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

取材・文/いけがきみく

 

 

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著者:いけがきみく

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