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閉経したと思って服用をやめたら大失敗! 勘違いが引き起こした過去最大級の体調不良

私は子宮腺筋症という病気を患っています。子宮の壁が分厚くなる病気だと聞きました。そのため、薬を飲んで生理が起きないようにしています。朝晩に服用する薬なのですが、飲み忘れることも多く、それでも生理は止まっていることが続きました。それを良いことに、私は自己判断で薬を飲むことをやめてしまったのです。閉経したんじゃないかな? と思ったからです。これは私が自身の思い込みで大変な思いをした失敗談です。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師駒形依子 先生
産婦人科 | こまがた医院院長

東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。
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閉経ちたと思い込み薬の服用をやめた結果…

閉経したと思って服用をやめたら大失敗! 勘違いが引き起こした過去最大級の体調不良

 

 

閉経したと思って服用をやめたら大失敗! 勘違いが引き起こした過去最大級の体調不良

 

 

45歳から悩まされたひどい生理痛と出血量

45歳のころから、ひどい生理痛と出血量の多さに悩まされていました。生理痛は鎮痛剤のロキソニンを日に何度か飲めば、日常生活を送ることはできたのですが、出血量が多いのが困難でした。ひどいときは夜用ナプキンでも1時間ももたず漏れてしまうからです。

 

病院へは通っていましたが、最初に通っていた病院で進められた治療法が自分の望んでいた治療法と合わず、何度も交渉していました。それでも折り合いがつかず、転院したのです。婦人科を転院するのは抵抗がありましたが、望む治療が受けられなかったので、やむを得ず……でした。

 

子宮の形の異変が見つかり子宮腺筋症と判明

病院での診察のイメージ

 

新しく通い始めた病院は感じも良く、医師は治療法についても親身になって聞いてくれました。そのおかげで投薬治療をスタートできたのです。このときはまだ、子宮腺筋症であるとは診断されておらず、月経困難症という診断だったのでした。

 

投薬治療を開始し、生理が止まったことで、今まで悩まされていた生理痛や大量の出血から解放され、極度の貧血も良くなり体が軽くなったのです。毎日朝晩と服用する薬で、飲み忘れることもたまにありましたが、特に問題なく順調に快適に過ごすことができました。

 

病院には月1回通っており、副作用もなく順調であることを見守ってもらっていました。そこでがん検診をおこなった際、子宮の形に異変を見つけた先生によって月経困難症ではなく子宮腺筋症であることがわかったのです。

 

 

「閉経したんじゃない?!」と思ったのに

おなかをおさえる女性

 

子宮腺筋症が判明後も治療方針に変更はなく、今まで通りの生理を止める薬の服用で問題ないとも言われました。

 

診断を受けてから1年が過ぎ、一度受診し忘れてしまったことがありました。薬がなくなるタイミングで診察を受けていたため、薬が切れてしまいました。しかし、ちょうど忙しい時期だったことと、飲み忘れても問題なかったことから「もうやめても大丈夫なんじゃない?」という思いがよぎり、そのまま数カ月受診せず過ごしてしまったのです。

 

最初のひと月は問題なく過ごせて生理も来ませんでした。なので「もう閉経したんだな」と思い込んでそのまま婦人科を受診しませんでした

 

ほどなくして思うように体を動かせないほどの倦怠感に襲われました。なかなか起き上がれない日々が1週間以上続き、ただ事ではないと思い病院を受診。2カ月間薬を飲まなかったことを伝えました。内診の結果、「子宮の壁は分厚くなっているから、近々生理が来るよ」と言われ、ホルモン検査をすることをすすめられました。

 

受診した翌日、本当に生理が来たのです。久しぶりの生理痛と夜用ナプキンが2時間もしないうちに漏れ始めるほどの経血の多さからか、体がフラフラする日々が1週間ほど続きました。今思えば、極度の貧血だったのだと思います。

 

結局、検査で女性ホルモンの量を確認し、閉経はしていないことがわかりました。医師から投薬治療の再開をすすめられ、今また薬を飲んでいます。

 

まとめ

薬で良くなっていたことを忘れ、勝手な自己判断で服用をやめることは良くないことだと、身をもって体感しました。今後は薬の飲み忘れや病院の受診を忘れないよう、気を付けようと心に誓いました。

 

健康に過ごしていると患っているときの大変さを忘れてしまいがちですが、この大変さを忘れないよう、元気であることに感謝し日々を過ごしたいと思います。

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

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著者:くらげ

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