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「抱っこするだけ息切れ」立ちくらみや息苦しさが続く…産後の謎の不調の原因に驚がく!

出産後、寝不足で体がだるい日が続いていました。そんなある日、突然貧血のような症状が出ました。貧血だと思った私は、栄養をとるために食事の量を増やし、貧血対策をおこないました。しかし改善はせず、息苦しさまで感じるようになってしまいました。家族に心配され、病院で検査をしてもらうと……。これは、思いがけない診断結果に驚いた私の体験談です。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師駒形依子 先生
産婦人科 | こまがた医院院長

東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。
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産後の疲れのせい?

出産後から続く夜間のお世話で寝不足が続いていた私。子どもが8カ月を迎えたころから、なんとなく体のだるい日が続くようになりました。子どもと散歩から帰ってくると、ぐったりすることもありました。疲れがたまっていると思いながらも、夜間のお世話が終わるまでは寝不足が解消するわけでもないので、特に気にせず過ごしていました。

 

ある日、子どもの昼食準備のために立ち上がろうとしたとき、目の前がチカチカして血の気がサーッと引くのがわかり、足に力が入らなくなりました。一瞬目の前が真っ暗になって、気付くとその場に座り込んでいました。

 

「貧血かな? 母乳に栄養をとられて体の栄養が足りてないのかな?」と思った私は、しっかりと食べることを心がけるように。鉄分が多めだと言われる食材を中心にした小鉢を1品増やし、ご飯やおかずも多めにとるようにしていきました。

 

子どもを抱っこするだけで息切れするように

食事の量を増やし、栄養をとることを意識しているにもかかわらず、貧血の症状は治まりません。そればかりか息苦しさも感じるようになっていきました。呼吸が浅く、全身に酸素が行き渡っていない感覚で何度も深呼吸をするように。子どもを抱っこするだけで息切れしてしまいました。

 

息苦しさを感じるようになってからの数日間、いつものように頑張って公園や児童館へ連れて行きました。子どもが遊び疲れて寝るまで外で過ごし、自分は家に帰って少し休んでから動くなど、工夫しながら様子を見ていました。

 

しかし、だんだん外に出るのがしんどくなってきて、家で過ごすことが増えていきました。少し動くだけで息切れしたり立ちくらみを起こしたりするので、ソファで横になりながら子どもの相手をするように。

 

会話中や食事中にたびたび深呼吸をして酸素を取り入れようとする姿を見て、何か病気かもしれないからと夫に病院を受診することをすすめられました。貧血だと思っていた私は、かかりつけの内科を受診することにしました。

 

 

検査をしてもらった結果は

先生に立ちくらみがひどいことや息苦しさを感じていることを話しました。そこで血液検査や血中酸素濃度の測定をしてくれましたが、貧血ではなさそうとのこと。

 

血中酸素も十分なのに息苦しいと訴える私に先生は首をかしげ、念のためにX線検査を受けることになったのです。検査結果を見た先生は、「特に異常はないのですが、腹部が膨らんでいます。おそらく、便秘ですね……」と言いました。

 

貧血だと思い込んでいた私は、便秘と言われびっくり! どうやら便秘で膨らんだ腹部が他の臓器を圧迫していることが、息苦しさの原因になっていたようでした。

 

「便秘薬を処方するので、飲んでみて体調に変化がなければまた来てくださいね。体のだるさや血の気が引く感覚は、やはり産後の疲れがたまっているのでしょう。しっかりとまとまった睡眠を取れば落ち着きますよ」とのことでした。

 

元々ひどい便秘症だった私。最後の排便がいつだったか思い出せないこともしばしばあります。おなかが苦しいと思うことは日常的にありましたが、息苦しさを感じるまでの経験はなく、不調の原因が便秘とは考えもしなかったのです。

 

薬を飲むと便秘が解消、体調が回復

夫に話すと、「息切れの原因が病気じゃなくて本当によかった! 便秘をどうにかしないとね」とホッとした様子。貧血の症状についてはまとまった睡眠が必要だと話すと、子どもの夜間対応を任せきりにしていたことを謝ってくれました。

 

それからの夫は、仕事から早く帰った日は寝かしつけを変わってくれ、週末になると子どもを連れて公園や買い物へ行き、私が少しでも寝られるよう昼寝の時間を作ってくれるように。

 

まとまった睡眠が取れるわけではないので、貧血の症状が治まることはありませんでした。ですが、ひとりでゆっくり昼寝する時間ができたおかげで、体も気持ちもラクになりました。

 

処方された便秘薬を飲んで便秘が解消してからは息切れもなくなり、公園や買い物を楽しめるまでに体調も回復していきました。

 

まとめ

幼いころから便秘だったため解消しようという意識が薄く、食生活や体質改善をしてこなかったことを反省。もともと育児に協力的だった夫も、夜間のお世話だけは代わってあげられないので睡眠不足だけはどうすることもできないと思っていたようです。

 

しかし、ちょっと工夫して手助けをするだけで私の気持ちが軽くなり、体もラクになることがわかってからは、今まで以上に育児に協力的になり率先して動いてくれるようになりました。 少しの不調でも自己判断せず、大きな症状が出る前に病院へ行き、適切な治療を受けることが大切だと痛感した出来事でした。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

著者:木村 ゆき/40代女性。アラフォーで授かった娘と夫の3人暮らし。娘の寝顔を見ながら幸せをかみしめながら寝るのが楽しみなのに、今では私が先に寝落ちする日々…今1番欲しいものは体力!

イラスト/マメ美

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています

 

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