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【リアル産科事情】入院患者さんが急変!そんなときどうする!?

産科での患者さんの急変に関して、助産師のREIKOさんが解説します。ほかの科にくらべて、産科では急変が少ないといえば少ないのですが、産科の急変はほかの科よりも、緊急度が高く、状況が厳しいことが少なくありません。

この記事の監修者
監修者プロファイル

助産師松田玲子

医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
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病院での急変のイメージ

 

こんにちは!助産師のREIKOです。病院で働いていると、患者さんの急変に遭遇することがあります。ほかの科にくらべて、産科では急変が少ないといえば少ないのですが、産科の急変はほかの科よりも、緊急度が高く、状況が厳しいことが少なくありません。そこで今回は、産科の急変時、スタッフがどのように動いているのか、私が働いていた病院を例にお話ししたいと思います。

 

まず人を呼ぶ!

もし、みなさんが街を歩いているときに、目の前の人が突然倒れたら……。きっとどうしていいかわからず、あせってしまうのではないかと思います。

 

そんなときは、「その場を離れず、まず人を呼ぶ!」が基本。これは、医療の現場でも同じことが言えます。病院のベッドサイドには、ナースコールのほかに「スタッフコール」が設置されています。そこを押すと、ナースコールとは違う音で緊急事態を知らせることができ、病棟のスタッフが駆けつけることができます。

 

しかし、夜間など、病棟スタッフだけでは対応が難しい場合もあります。そのようなときは「院内コール」をします。一般的には「stat call(スタットコール)」と言われるものです。

 

コールの方法は各施設で違っていて、「ハリー先生、ハリー先生、〇〇(病棟)まで」「スタットコール〇〇病棟」など、さまざまです。(ハリー先生の「ハリー」とは、「hurry up(急げ)」のこと。「ハリー先生」とは、「先生、早く来て!」という意味です)このコールを聞いた手の空いている院内のスタッフは、コール先の病棟に駆けつけることになっています。

 

緊急時こそ、チームワークを発揮!

緊急時の対応に関しては、一般的な救急蘇生法、産科や新生児の救命など、さまざまな研修があり、定期的に研修を受けるようになっていました。そのため、緊急時も混乱することなく、スタッフは行動していきます。

 

しかし、各自が勝手に行動するというのではなく、治療の中心となる医師が指示を出し、その指示を受けて行動する人、時間を確認して記録する人など、役割が決まっていました。

 

緊急時こそ、安全第一!

緊急時は、いろいろな指示が飛び交い、いろいろな人が動くので、ミスが起こりやすい状況と言えます。そのため、「声出し確認」「復唱」が大切になります。声を出すことで、確認の意識も高まると同時に、ほかの人がそれを聞くことで、間違いに気付くこともできます。

 

安全確保という点においても、「記録」はとても大事になります。記録はあとで……なんて言っていると、必ず忘れる項目が出てきます。そのためにも、記録係は重要なんですよ。

 

 

緊急事態が起きると、その人にスタッフが集中してしまい、自分は放置されるのではないかと心配になってしまう方もいらっしゃるかもしれません。でも、安心してください。かならず「病棟対応」のスタッフがいますから、遠慮せずにおっしゃってくださいね。

 

 

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