お産後にも痛みがあるの!?お産にまつわる“痛み”を助産師が解説【4】

2018/03/12 23:00
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こんにちは!助産師のREIKOです。前回は、お産のときの痛み「産痛(さんつう)」についてお話させていただきました。今回は、産痛を和らげる具体的な方法について、ご紹介したいと思います。
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お産後の痛みのイメージ

 

こんにちは!助産師のREIKOです。出産を控えたママにとっての心配事のひとつが「陣痛の痛み」なのではないでしょうか?陣痛の痛みさえ乗り越えれば……と思っている方も多いかもしれません。しかし、産後にもさまざまな痛みが待ち構えている可能性があるんです。そこで今回は産後ママたちが経験するかもしれない「痛み」についてお話したいと思います。

 

経産婦さんはつらいよ……「後陣痛(こうじんつう)」

妊娠により大きくなった子宮を収縮させるために生じるのが、後陣痛です。”あとばら”といわれることもあります。後陣痛は、お産のときの陣痛とは違い、不規則です。痛みの感じ方はやはり人それぞれなのですが、経産婦さんの方が強くなる傾向があります。

 

また、赤ちゃんにおっぱいを吸われることにより、子宮を収縮させる「オキシトシン」というホルモンが分泌されるので、授乳中に痛みを訴えられる産後ママもいらっしゃいます。

 

がまんできないほど後陣痛が強い場合、子宮の収縮状態を確認したうえで、産後の子宮収縮剤をお休みしていい場合もあります。そのため、痛みが強くてつらいときには、産院のスタッフに相談してみてくださいね。

 

「会陰切開・会陰裂傷の傷の痛み」

お産の際、会陰切開をしたり、会陰が裂けてしまうと、縫合の処置が必要になります。傷の大小はあれど、やはり痛みが生じます。傷が治ってくるにつれて、痛みは治まってきますが、炎症が起きたりすると痛みが強くなるので、お産後はお傷を清潔にしておくことが大切です。

 

痛みがあるときは、ドーナツ型のクッションを敷いて座ったり、産後ママ用のイス(産褥イス)を使ったりすることで、痛みを和らげることができます。どうしても痛みががまんできない場合、痛み止めを処方してもらえることもあります。


がんばって飲んでー!「おっぱいの痛み」

赤ちゃんを母乳で育てたい!というママは、お産後間もなくから、直接授乳を開始します。最初は、赤ちゃんがほしがるときに、ほしがるだけおっぱいを吸わせましょうと説明を受けるママが多いかと思います。

 

授乳の際、ママも赤ちゃんも不慣れな状態だと、うまくおっぱいを含ませることができず、赤ちゃんがうまく吸えないことが多々あります。そうすると、ママの乳首に傷ができてしまい、激痛!となることも。これは、授乳に慣れてくれば、じょじょに解決する問題ですが、それまでは乳首のマッサージをしたり、お薬を塗ったり、直接授乳をお休みしたりして対応していきます。

 

産後3~4日すると、今度はおっぱいが張って痛みます。赤ちゃんにおっぱいを吸ってもらうことで、痛みは和らぎますが、マッサージや冷やすなどのケアが必要になる場合もあります。

 

妊娠中は平気だったのに……「痔の痛み」

妊娠中は便秘がちだったり、血流が滞ってしまうことで、痔ができやすい状況にあります。妊娠中は、平気だったママも、お産のときにいきんで、痔ができてしまうことがあります。

 

指でもとに戻すことができれば、挑戦しますが、やはり産後は痛みが強く、炎症が収まるのを待たないと、元に戻すのは少し難しいというケースが多いように感じます。痛みが強い場合は、軟膏や座薬が処方されることがあります。また、便秘も痛みを増強させる要因ですので、便秘の予防も大切ですよ。

 

 

このようにお産後に生じる可能性のある痛みは多々あります。痛み止めのお薬を飲むことを躊躇してしまうママもいらっしゃいますが、痛みをがまんするあまり、育児に支障をきたしてしまったら本末転倒です。きちんと痛みをコントロールして、赤ちゃんのお世話をしていきましょう。


著者:助産師 REIKO

医療短期大学専攻科卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。


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