初潮がくるのが周りよりも早かった
私に初潮がきたのは小学校5年生のときで、周りよりも早かったと認識しています。そのため、初潮がきたことを周りに知られるのが恥ずかしくて、仲の良い友だちにも隠していました。
ナプキンも人に見られないようにコソコソ取り出し、かばんから取り出すところを見られないようにショーツのゴムの部分にナプキンをはさんで携帯していたこともあります。
当時の私にとって初潮はおめでたいものとは思えず、自分だけが面倒なことに巻き込まれたような、憂うつな気持ちでした。
友だちとプールに行く約束をしていたら…
初潮がきてからしばらくして、仲の良い友だち5人ほどで近所の市民プールに行くことに。しかし、タイミング悪くプールの前日に生理になってしまいました。「生理になったから行かない」と言えばいいものの、生理であることを知られるのが恥ずかしくて言い出すことができません。
そこで、母にタンポンを買ってきてもらいました。しかし、母が買ってきたタンポンはフィンガータイプで、小学5年生にはかなり扱いづらかったです。うまく挿れられず、何度か練習しましたが、かなり違和感がありました。
楽しく遊べていたつもりが…
当日は、どうにかタンポンを挿入してプールへ。ずっと違和感を覚えていたのと、経血が心配だったためなるべく水の中には入らず遊ぶように。だからこそ、心から楽しむことができなくて……。
とはいえ私のミッションは、友だちに生理であることがばれないように振る舞うこと。誰にもなにも言われず帰宅したので勝手に大成功だと思っていましたが、実際は生理だと丸わかりだったようなのです。
次の日学校に行くと、ある友だちが「なぜ昨日は無理してプールにきたの?」と聞いてきました。歩き方が不自然で、タンポンをしているとわかったと言います。自分ではうまく隠せているつもりだったのに、まったく隠せていなかったことに顔から火が出そうでした。
小学生のころ、どうしてあんなにも生理が恥ずかしいと思っていたのか今ではよくわかりません。無理して必死に生理を隠していたあのころの自分に、「生理は恥ずかしくないし、そんなにコソコソしなくていいんだよ」と言ってあげたいです。
著者/匿名
イラスト/おみき
監修/助産師 松田玲子
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!