「赤の他人は帰って」長男の嫁にすべて押し付けてくる義母。しかし本当の他人は義母だった！？

 

夫のアキトと結婚し、幸せいっぱいなパニ子。そんなパニ子には1つ大きな悩みがありました。

 

それは義母と義妹の存在。2人はパニ子が仕事中でもお構いなしに電話をかけてきては、雑用を押し付けてくるのです。しかもパニ子が電話を取るまで何度もかけ直してくるため、パニ子はとても迷惑していました。

 

ある日、いつものように義妹から電話が。相談があるということで、仕事帰りに義実家へ来てほしいとのことでした。

 

渋々、義実家を訪れたパニ子。家に入るなり義母から「洗濯物を取り込んでほしいのよ」「トイレ掃除とお風呂掃除もやって帰ってね～」と家事をするように言われてしまいました。

 

結局、電話で義妹から言われた相談をすることなく、その日は嫌がらせという名の家事を済ませてパニ子は帰宅。

 

そんなとき、義父から1本の電話が。義父はパニ子が2人から嫌がらせを受けていることを知っていたので、心配してくれているようでした。

 

パニ子はイライラしていたものの、義父と話すことで少しだけ心が軽くなりました。

 

その数日後、義祖父の23回忌をするという連絡がパニ子の元に届きました。

 

親族はお寺やどこかの会館で法事をしようと言っていたのですが、義母が「おじいさんの法事なんだからわが家でやるの！」とまさかの発言！

 

この時点でパニ子は嫌な予感が……。その予感は的中し、義母からお坊さんや仕出しの手配をやるように言われたのです。

 

さらに法事は平日のど真ん中である水曜日にやるのだとか！ アキトは仕事があるため、その日は都合がつけられないと義母に報告していました。パニ子も同じく仕事だと断ろうとすると……「あなたは長男の嫁なんだから、必ず来なさい！」と言われました。

 

パニ子たちだけではなく、義父も仕事をしているのにどうして平日に法事をおこなうのか……パニ子にはまったく理解できませんでした。

 

アキトはパニ子に法事の日程のことを詫び、無理なら仕事を休まなくていと言ってくれましたが、アキトに迷惑をかけたくないと思ったパニ子はなんとか仕事を休めるように調整することに。

 

法事の当日、パニ子は朝から義実家で準備をしていました。義母や義妹が手伝ってくれることはなく、頼みの義父も長距離バスが渋滞に巻き込まれてしまい、法事に間に合うかどうかもわからないという状況でした。

 

準備がほぼ整ったところで、親族が集まってきました。義母が出迎えると、何も知らない親族は「準備をすべてさせてしまって……何も手伝えなくて申し訳なかったよ」と言いました。

 

すると義母は自分と義妹の2人で準備をしたというではありませんか！ さらには平日にやりたいと言いだしたのはパニ子だとうそをついたのです！

 

もちろん、準備をしたのは義母ではなくパニ子。そして法事の日程を決めたのは義母。パニ子は腹が立って仕方がありませんでした。

 

義母は親族に対し「ろくな仕事もしていないから休みたかったんでしょｗ」「何の仕事してるんだか知らないけど、仕事優先でね」「子どもも産めないなんて、嫁として失格でしょｗ」とパニ子をおとしめる発言をしました。

 

法事の支度が済み、後はお坊さんが来るのを待つだけに。すると義母は「じゃあ、赤の他人は帰って」とパニ子に言いました。

 

パニ子があっけに取られていると「聞こえなかったの？ よそ者は帰って。家族だけでやるんだから」と追い打ちをかけてきました。その背後にはニヤニヤしながら義母に同調する義妹の姿が……。

 

親族は戸惑っていたようでしたが、パニ子はいら立ちを隠して笑顔で「帰りま～す」と帰り支度を始めました。

 

そんなとき、仕事で来れないはずのアキトが登場！ いないと思っていたはずのアキトがいることに驚く義母ですが、これも作戦の1つでした。

 

パニ子はアキトに心配をかけまいと義母や義妹からの嫌がらせのことは相談していませんでした。しかし、義父は嫌がらせのことを知っていたのでパニ子に内緒でアキトに報告していたのです。

 

アキトはこの法事を使って義母や義妹の本性を暴くことにし、義父とパニ子と結託！ 仕事で法事に来れないと言いながらも、実家に来ていたのです。義父も同じくバスが遅れていると言い、義母や義妹の様子を伺っていたのでした。

 

義父やアキトだけではなく、親族にまで嫁いびりがバレてしまった義母と義妹。パニ子は「今日の準備は私がぜ～～んぶしました！」「毎日のように呼びだされては家事をさせられていますから、正直かなり負担です！」と2人の本性を暴露！

 

しかもこれまでパニ子に頼んだ買い物の代金も返していないことが判明。義父は通帳からはお金が引き出されていたので、ちゃんとパニ子に支払っていると思っていた様子でした。

 

そうやら義母と義妹は2人そろってギャンブルやホストに通い、義父の稼ぎを使い込んでいたのです。

 

本当のことを知った義父はこの法事を機に離婚して2人と縁を切ると決め、義母と義妹に「2人とも二度と私の前に現れるな！」と言い放ちました。そしてパニ子はこれまでの嫌がらせに対する慰謝料を請求。

 

義母と義妹は家を追い出され、今ではボロアパートに住みながら工場で休む間もなく働いているのだとか……。

 

パニ子はアキトとの幸せな生活を取り戻し、義父とも良好な関係を築くことができています。

 

パニ子をよそ者にした結果、義母と義妹は自分たちが家族と縁を切られてしまうことになってしまいました。親しき仲にも礼儀あり、と言いますから血縁者だけではなくそのパートナーも大切にしなくてはいけませんね。