2カ月後、他の症状も出てきて受診すると…
長年の冷え性が突然改善された!?
手先や足先が1年中冷えていて、冬になると暖房の効いた部屋の中でも、背中やおなか、足先と何枚もカイロを貼らなければ体が冷え切っていた私。それが40代に入った年の秋、いつもより寒さを感じていないことに気が付きました。
そろそろカイロが登場するころなのにと思いながらも、今年の冬はいつもより暖かいのかな? それとも長年の悩みだった冷え性が今年は突然改善されたのかな? とポジティブに捉えていました。
その年の冬、カイロの出番はほとんどありませんでした。手足はいつも温かく、寒い朝でもパソコンのキーボードを打つ指がおもしろいくらいによく動き、朝から仕事がはかどりました。
いつもは寒くて室内でも手放せなかった上着も、顔がほてり始め汗がじわじわと止まらなくなり、一度脱ぐという日が続きました。冷え性で寒がりの私にとっては、この状況はまさに夢にまでみた理想の生活!
今まで自己流でいろいろな冷え性対策を続けてきた効果がやっと出たのか? きっと私に合っていたんだ! とこのときは突然の体質の変化に、ただただ喜ぶだけでした。
たった5段の階段を上りきれない
夢のような冬でもぬくぬく暖か生活が終わり、その延長のような暖かい春を迎えていました。相変わらず手足は温かく、寒さを感じることはほとんどありませんでしたが、このころから疲れやすさや動悸を感じるようになりました。
睡眠時間は6〜7時間でぐっすり眠ったはずなのに朝起きるとだるく、自室からキッチンに行くまでの数mもゆっくりしか歩けません。食後の歯磨きの数分さえも鏡の前に立っていられず椅子に座って歯磨きをする毎日。さらにたった5段の階段を3段上った時点で心臓がドキドキして、次の一歩が出ないという状態の日々が続きました。
季節柄、気温も上がってきたし、日ごろの疲れがたまっているのかな? でも、この症状はもしかしたら更年期? と疑い始めました。それはネットで調べた更年期障害の症状例と自分の症状が同じだったからです。年齢的に少し早いような気もすると思いながら、しばらく無理をしないような生活を心がけました。
しかし、1カ月たっても2カ月たっても症状は変わらないばかりか他の症状も出てきたのです。いくら食べてもおなかが空き、食べても食べて太らない。さらに朝起きると、手の指の関節がパンパンにむくんでいて、グーパーができないのです。
まさかの診断結果!と反省
年中ダイエットを意識していたその当時の私にとっては、食べても太らないことさえもうれしい状況でした。ただ、さすがにこれはおかしい。更年期ではないのかもと思い始めるように。
このころは手の指の関節のむくみが一番気になっていたため、これまでの症状も含め総合病院で診察を受けました。医師は丁寧に問診をしてくれ、血液検査の結果や手のむくみもしっかり診てくれた上で、「別の科に紹介状を書きますから、早急に予約を取ってください」と。
後日、診察を受けたのは内分泌科でした。検査の結果、私に告げられた病名は甲状腺の病気のバセドウ病で、その日から投薬治療が始まりました。このとき、初めてバセドウ病がどんな病気なのかを理解しました。これまでの私の体に表れたあらゆる症状がすべて当てはまります。
その当時の脈拍がなんと1分間に180回! 医師からも「横断歩道の信号機が点滅したら走って渡らないで、次を待つようにしてね」と言われ、自分の心臓にもかなり負担をかけていたことを反省しました。
まとめ
私にとって、この病気になったことは残念なことでしたが、自分の体のちょっとした変化に気付くこと、そしておかしいと思ったら自己判断せず、早めに病院でしっかり検査をしてもらうことがとても大切だと、改めて考えさせられた出来事でした。
今回のように症状が出るものばかりではありません。定期的な検査で早期発見ができるものがあるのなら、自分の体は自分で管理する! という考えをしっかり持って、これからも対応していきたいと思いました。自分の体は、自分が一番大切にして、守ってあげること!と、いつも自分に言い聞かせています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
マンガ/山口がたこ
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著者:バニラ
独身。病気を機に自分の体を大切にしてあげることを痛感。食事内容に気を付け、運動する機会を増やすよう奮闘中!