家事も仕事も妻に押し付ける夫
夫は仕事も家事も私に頼りっきり。私に残業を押し付けて自分だけ先に帰る日々です。
ある日、私が1週間の出張に行くことになりました。夫は「何とかなる」と言っていたものの、戻ってきたら家は大荒れ! 洗濯物やゴミが溜まり、掃除は一切されていません。義母はとても良くしてくれるものの、足が不自由なので家事にも限界があります。
家族を大切にしていない様子の夫でしたが、「愛してる」と言われると私は何となく許してしまうのでした。しかし、それから数日後……
夫が突然不倫相手を連れてきた!
あるとき、出張に行っていたはずの夫は見知らぬ女性を家に連れて帰ってきたのです。2人は付き合っているそうで、夫はその場で離婚を申し出ました。
私はショックを受け困惑していると義母が現れ、「この家から出ていきなさい」と言うではありませんか……!
義母との仲は良好だと思っていた私はショックを受け、離婚届に署名して娘を連れて家を出ることに。
見放されたと思った義母からの言葉に涙
するとすぐに義母からの電話があり、
「あなたには、息子と私に振り回されず、幸せに生きてほしい。さよなら」
とこれまでの深い感謝の気持ちを伝えてくれたのです。
私の幸せを願い、夫と離婚させるためにわざと家から追い出し、キツイ言葉を伝えたのでした。
娘を連れて、義母の電話に涙する私の前を偶然通りかかったのが、同僚の男性。同僚は「大丈夫、しばらく俺が話聞くから」とただただ話を聞いてくれ、私たち親子を実家へと送り届けてくれました。
試練を乗り越えて
それから2カ月、私は娘とともに実家で過ごしていました。久しぶりに夫から着信があり電話に出ると、不倫相手の女性は結婚詐欺師だったようで、夫は借金取りに追われているとのことでした。
私の心配は元義母のことだけ。夫いわく、元義母は探偵を雇って不倫相手の正体を暴き、現在は老人ホームで穏やかに過ごしているとのこと。私は助けを求めてくる夫からの電話を途中で切り、義母の元へと走りました。
久しぶりに会った義母は、私たち親子ことを今でも大好きと話してくれ、まるで友人のような関係に。そして、私の支えである同僚の彼にも会ってくれ、2人は意気投合。
私と娘にとって何が最善の方法なのかを考えてくれた元義母。元義母や同僚の彼との新たな関係を通じて、私はこれから幸せな人生を切り開いていきたいと思います。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。