翌週、かなこさんはさゆりさんを家に招くため、準備万端でリトミックの日を迎えました。しかし教室には、「義母にプレゼントしてもらったの♡」とブランドもののバッグを見せびらかすさゆりさんの姿が。
「義母にいびられている」と聞いていたかなこさんは、さゆりさんに不信感を抱き、レッスンが終わりさゆりさんと家に向かう途中、思い切って「お義母さんと仲良くできてるの?」とさゆりさんに尋ねました。すると、さゆりさんから「プレゼントは、私を手なずけて娘を奪う魂胆」と説明があり、かなこさんはさゆりさんを疑ってしまったことに、ひどく落ち込みます。
「気にしなくていいよ」と笑顔を見せ、かなこさん宅に着いて早々にお酒を飲み始めるさゆりさん。ご機嫌な様子でおつまみも要求し、満足げに話していたかと思うと……。
ママ友からの“お願い”に思わず動揺…
上機嫌でお酒をおかわりするさゆりさん。
「たくさん買ったから遠慮せず飲んでね」
かなこさんは、さゆりさんに楽しんでもらおうと、準備していたお酒を差し出します。
「えなちゃんのためにも、少しでも力になれたらなって……」
さゆりさんに思いを伝えると、「じゃあさ、お願いがあるんだけどいいかな?」とさゆりさんが切り出します。
「お金……貸してくれない?」
かなこさんは「えーっと……いくら?」と尋ねますが、「お金の貸し借りはダメでしょ! 5万円とか言われたらどうすんの!?」と内心焦っていました。
「1,000円、貸してもらえない?」
思っていた以上に少額だったことに驚き、「1,000円ってなに買うの?」とさゆりさんに尋ねます。
するとさゆりさんは、「お米……買いたいの」と表情を曇らせ、申し訳なさそうに話すのでした。
ママ友から「お金を貸してほしい」と切り出され、「お金の貸し借りはだめでしょ」と身構えたかなこさん。いくら仲のいい友だちでも、「金銭の貸し借りはご法度」と思っている方も多いのではないでしょうか。または、相手との関係性や、金額、用途などで貸す貸さないの判断が変わる場合もあるのかもしれません。皆さんはママ友から、お金の相談をされたらどうしますか?