丸田さんはまるちゃんの“ぽっこり”が出るタイミングの共通点が腹圧であることに気付き、スマホで調べてみると『そけいヘルニア』と言う病気の症状が当てはまりました。
不安になった丸田さんは、予防接種の際にかかりつけ医へ聞いてみることに。これは何かの間違いだと信じていた丸田さんでしたが……。「おそらくそけいヘルニアです。うちでは手術できないので、大きな病院の紹介状を書きますね」。かかりつけ医の診察で、そけいヘルニアであることがほぼ確定。紹介状が届き、病院に向かいますが……!?
そけいヘルニアが確定してすぐに手術の話が進められ…
※「切除する」は、正しくは「縫縮(縫い縮める)」となります。
かかりつけの病院から紹介状が届き、幼稚園を休んで平日の午前中に初診を受けに2人で出かけました。紹介されたのは、全国から高度な小児医療を必要とする子どもを受け入れる、とても大きな病院。壁や照明、季節の装飾や医療スタッフさんの服装や表情……すべて子どもを緊張させないほどのを集約しているようでした。
普段暮らすなかではあまり出会えることがないであろう子どもたちに驚いていると、まるちゃんが検査してもらう順番が回ってきました。検査はあっという間に終わり、丸田さんはすぐに医師から説明を受けます。
「お母さん、もうね、エコーで見る前からわかるレベルでした。右側ですね、手術の日程を今から決めましょう」
やはりかかりつけ医が言う通り、そけいヘルニアで間違いありませんでした。医師の説明では手術は2通り。1つは今確認できているそけいヘルニアがある右側のみにメスを入れて縫縮(縫い縮める)する日帰りの手術。
もう1つはおへそから内視鏡を入れ、反対側にヘルニアがないかを確認し、ヘルニアが見つかればその時点で反対側も同時に縫縮が可能な2泊3日の手術。
とても早い口調で簡潔な説明でしたが、医師からは即決を求められました。
反対側にもヘルニアがある確率は、約20に1人。まるちゃんはエコーで見て、現状は見当たらないとのこと。しかし、エコーと内視鏡では解像度が異なるため、エコーで見えなくても内視鏡で見たら発見したというパターンもあるとのことでした。
さらに、手術時に発見できなくても、後から反対側がヘルニアになる可能性も充分にあり得ると説明されました。
内視鏡(2泊3日)にした場合、付き添い入院できる部屋自体はあるものの、希望者のなかで重症度の高い患者さん、もしくは年齢や家族の状況によって優先度が異なり、手術の直前にならないと泊まれるかはわからないと言われるのでした。
治療方法や手術日などは持ち帰ってパートナーと相談して決めたいですよね。誰にも相談せず、その場で悩まず即決できる方は少ないのではないでしょうか。どの治療方法がベストか、兄弟がいればパートナーに見てもらう必要があるので仕事を休んでもらえるのはどのあたりの日程か……いろんなことを考慮して決めたいところ。丸田さんのように不安な点はすべて医師に相談・確認したうで、最善の選択をしたいですね。