毎日残業は当たり前
新卒で就職した会社では毎日終電まで残業することが当たり前で、多忙を極めていました。はじめこそ、若さとやる気でやり切って見せるぞ!と、毎日の残業も苦にせずこなしていました。
しかし、3カ月が過ぎたあるとき、この忙しさには落ち着く日などはこないと悟って……。くる日もくる日も終電近くまで残業し、1時間の電車通勤では立ったまま。寝ても寝ても疲れが取れなくなり、集中力は落ち、仕事でのミスも目立ってきてしまいました。そんなとき、あってはならないミスが続き、上司に激しく叱責されてしまいました……。
目の前で男性の上司に怒鳴られっぱなし。当時の身がすくむ恐怖は今でも忘れられません。
生理が3週間きていない
それからは食事ものどを通らず、楽しいことも楽しいと思えないまま、毎日暗い気持ちで過ごしていました。しかし、ふと何か煩わしさのない日々に違和感があり、手帳を見たところ、なんと生理が3週間も遅れていることに気が付いたのです。
当時はお付き合いをしている相手もいなかったので、妊娠の可能性はありませんでした。まだ、20代前半、自分の体を本気で考えてケアするような年齢でもなかったので、生理の煩わしさのないことのほうが、激務の生活ではある種、喜ばしいものもあったのです。
やっときた生理がつらすぎる
数日後、結果的には私のミスで会社に甚大な被害を与えることはなく解決できたことがわかり、初めて心から安堵し、さらに数日が経ってやっと、生理がきました。
しかし、その生理がかつて経験したことのないほど重く……。鎮痛薬を飲んでも冷や汗が出るほどの生理痛と、経血も塊のようなものが出てきたのです。このときに病院に行っておけばよかったのですが、仕事が忙しく後回しになってしまいました。
そして、この会社を辞めるまでの数年、体を疲弊させながら精神的に堪えるような出来事が起こるたびに、生理が2~3週間遅れ、そしてこれまでの何倍もの威力でやってくるように……。毎月の生理が遅れるのもくるのも恐怖となってしまいました。
それからブラック企業を退職して毎日の生活が元に戻るのと同時に、生理周期はすぐ以前のように28日周期の7日間へ戻りました。私の場合、生理が遅れることで、生理がくるまで恐怖や不安を抱いたこと、生理の症状が重くなったことが非常につらかったです。
体が疲れているだけで精神的にも弱くなってしまうことを身をもって体験し、これ以降は、過剰なストレスを感じそうな出来事があった場合は、積極的に自分自身を甘やかしてストレス解消を実践しています。おかげで、生理の遅れも誤差の範囲で不安もなく快適に過ごせています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者/天木 みみ
イラスト/赤身まぐろ
監修/助産師 松田玲子
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!