マザコン夫と義母が勝手に家を契約！ 「もう我慢できない！」離婚を切り出すと涙する夫。その理由とは

パニ子は28歳、ただいま妊娠中。夫のタクヤと幸せあふれる毎日を送っています……といいたいところですが、夫のマザコンっぷりに悩まされています。
 

夫のタクヤはひとりっ子のマザコン気味。いつも義母にベッタリ！

 

結婚当初から「マザコン気味かも？」と薄々感じていたものの、最近ますます悪化している気がしています。

 

タクヤは何かにつけて母親の心配ばかり。結局、ふたりの新居も義実家から徒歩5分のマンションを借りることに……。

 

義母はというと、我が家に来るのは日常茶飯事。頼んでもいない食事を作って来て、口をひらけば嫌味ばかり。パニ子の出産後の職場復帰にも大反対です。

 

「タクヤも何でこんなハズレ嫁を選んだのかしら……」

 

パニ子に浴びせられる嫌味にまったく気が付かないタクヤ。毎週末のように義実家へ出掛けていきます。

 

赤ちゃんが生まれるまでの限られた時間をふたりきりで過ごしたいパニ子は「今週末は家でのんびり過ごさない？」と提案するも、いつもタクヤはパニ子を置いて実家に出かけてしまいます。

 

「パニ子とはこの先ずっと一緒に過ごせるけれど、母さんと過ごせる時間は限られているんだよ！」

 

そういってタクヤは、出産前の今はもちろん、つわりで苦しんでいるときさえも、義母との時間を優先するのでした。

ある日の休日、いつものように実家に出かけたタクヤが、突然「一軒家を買ったんだ！」と得意げに帰ってきました。

 

もちろん、パニ子への相談はなし。

「妊娠中の引越しなんてありえない」とパニ子は戸惑うばかり……。

 

契約したというその物件は築50年の古民家で、駅まで歩いて30分。パニ子の職場までは1時間半以上かかってしまいます。

 

しかし、タクヤ職場までは15分、義母のパート先にいたっては5分の距離だといいます。

 

「なぜ義母のパート先？」と怪訝に思うパニ子に、タクヤと義母はさらに追い打ちをかけます。

 

「子どもが生まれても、母さんたちと一緒に住める広さだよ！」

「私の老後は安泰ね！ 要介護になってもパニ子さんがいるし」
 

なんと、タクヤと義母は同居を前提としていたのです。

呆れたパニ子は、引越しで盛り上がる2人を無視し、実家に帰ることにしました。

 

家を出たパニ子に対し、激怒する義母は、

「夫の面倒も見ずにどういうつもり？ 嫁のくせに実家に帰るなんて非常識よ！」

と怒鳴り散らします。

 

しかし、断固として「帰る」といわないパニ子。

 

それを見て、タクヤはなぜか泣き出したのです。

「パニ子のお金がないと、あの家が買えないんだよぉ〜」

 

やっぱりか！ 浪費癖のあるタクヤに家が買えるわけがありません。タクヤも義母も、パニ子の貯金をアテにしていたのです。

 

こんなマザコン夫とは暮らしていけません。パニ子は迷わず離婚を決めました。

 

その後、風の噂で義母は義父に離婚を切り出されたと聞きました。

どうやら「そんなに息子が好きなら、息子と2人で暮らせ！」といわれ、家を追い出されたのだとか。

 

タクヤはというと、義母に「一生面倒を見てくれ」と迫られて、経済的にも精神的にもかなり追い詰められているそうです。

 

大好きな母親と一生一緒に暮らすことはタクヤの望みだったはずなのに、どうしたんでしょうねw

 

母親を大事にするのは悪いことではありません。しかし、マザコンと“母親思い”は少し違っています。結婚する前に、家族への価値観はしっかり見極めておきたいものですね。

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