実はもっつんさんは、タクくんが年長に上がるタイミングで再婚し、見知らぬ土地で義両親と同居中。まるで下宿をしているような気分で、夫にもなかなか本音を言い出せず、もっつんさんの疲労とストレスはたまる一方でした。
そんな中、学童の先生に「ちょっとお話いいかな?」と呼び出されました。どうやら学童でも友だちともめたり、勝手に部屋から出たりしているとのこと。
タクくんの発達について不安を抱えていたもっつんさんは、正直にそのことを先生に伝えました。
「保育園のときは加配などはなく、幼児健診も引っかかったことはありません」
「ですが、手のかかるこことが多く、発達が気になっています」
すると先生は……。
きっと、先生は気づいていた…
学童のベテラン先生は穏やかな人柄で、もっつんさんの戸惑いや子育てに疲れた気持ちに寄り添って話を聞いてくれました。
話をじっくりと聞いてもらったことで、「タクともっと向き合おうと、強く思えるようになった」と振り返るもっつんさん。
信頼できる人に悩みを聞いてもらえると、すっきりして前向きになれることがありますよね。もっつんさんは学童の先生にすべて打ち明け、「何かあっても相談できる人がいる」と思えたことで、不安な気持ちが少しラクになったのかもしれません。
学童の先生と話をした時間は10分ほどだったそうですが、もっつんさん・タクくん親子にとって大きな一歩になったことでしょう。
監修/助産師 松田玲子
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