味がわからない!?
同居している高齢の母や逆流性食道炎を持病に持つ娘のことを考え、わが家の料理は薄味が定番です。私は喫煙習慣もないのでだしを変えただけですぐに気が付くほど、味覚には自信がありました。
しかし閉経を迎えて2年を過ぎたころに突然、甘味はあっても塩味が足りないと感じたのです。
いつもと同じ手順で料理をしていたので、調味料の量が足りないわけではありませんでした。
娘に味見してもらったところ、「いつもと同じ味だよ」と言われたものの、私には物足りずに調味料を加えて食べました。
味覚障害も更年期の症状?
目分量での料理では味見しても味が付いているのかよくわからないので、味覚がおかしいと感じ始めた後はレシピ通りに調味料の分量を守るよう意識していました。
そして味覚障害について調べている過程で、更年期症状の一つに味覚障害があることがわかったのです。
また若者であっても亜鉛不足だと味覚障害が起こると知り、それを解消するためにごまや煮干し、ナッツなどを意識して食べるようにしました。
また更年期が原因の味覚障害では亜鉛だけでなく、不足している女性ホルモンを補うことも大切だと知りました。
そのため女性ホルモンのエストロゲンと似たような働きを持つイソフラボンを含む大豆製品を多く食べるなど、食材選びも意識しています。
唾液腺のマッサージを習慣に
味覚障害の原因の一つに、口腔内の渇きがあるそうです。
更年期を迎えると唾液の量も減少するため、味を感じるのに必要な水分が足りなくなることも味覚障害につながると知りました。
そのため食事の前には舌下腺(ぜっかせん)や顎下腺(がっかせん)、耳下腺(じかせん)という唾液を分泌する部分を指で刺激するマッサージをおこなうことにしたのです。
刺激によって唾液が分泌されると、以前よりも味が感じられるようになりました。
まとめ
毎日の食事をおいしく食べることは、生きる活力になります。更年期の私の身に起こった味覚障害は軽度でしたが、食べ物の味がわからなくなると生活がどれほど味気なくなるかを想像すると、背筋が凍る思いでした。食材選びや唾液腺のマッサージを続け、これからもおいしい食事を楽しみたいと思っています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
イラスト/sawawa
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著者:サトウ ユカコ
広告制作プロダクションで、プランナーやディレクター、ライターを兼務。双子を含めた4人の子どもがいる。小学校教諭、幼稚園教諭の資格を持っている。